京都嵐山 越天楽 縦横無尽

自分たちで面白いと感じる作品や商品を
自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しいです。

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社長雑記

2024年新作できあがりました





 

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越天楽、縦横無尽の2024年新作作品が出来上がりました。



少しずつですが男性も着こなしていただけるユニセックスも含めて
いつものように微差を楽しめる出来上がりとなっております。

作品は、嵐山の店舗「越天楽」と「縦横無尽」の両方で紹介させて頂きます。
お顔が見られます事楽しみにお待ちしております。

 

 

 越天楽

縦横無尽
スタッフ一同

 

2024年01月31日 07:29

PERFECT DAYS




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(写真は初参りをした御室八十八か所からみた京都です)
 


はじめて洋楽(当時は邦楽と洋楽という区分けがありました)のCDを購入したのは
ルーリードさんとパティースミスさんとで悩みに悩んで
不審者のように中古のCDレコードショップの中をウロウロした後
パティースミスさんの「HORSES」でした。



はじめて商業的成功を目指さない映画、いわゆるシネフィルといわれるものを小箱で観た映画は
ヴィムヴェンダースさんの「パリ、テキサス」でした。
(興行的にも成功されていますが)

そんなヴィムヴエンダースさんが小津さんへの敬意を込めた「東京画」を経て、
再び東京を描く「PERFECT DAYS」はおそらく小津さんの「東京物語」へのオマージュだろうと楽しみにしていました。

で、友人と一緒に鑑賞してきました。


「東京物語」は僕には感じることができなかったけれども
なんとも素晴らしい映画でした。

大好きなパティースミスさんにはじまり大好きなルーリードさんの「PERFECT DAYS」が流れてきて
あっタイトルそういうことかと納得しました

ちなみに、2枚目に買ったCDはヴェルヴェットアンダーグランド&ニコで

登場人物にニコという女の子が出てきた段階で、
これは俺のための映画だと勝手にきめました。

キンクスやヴェルヴェットアンダーグランド、アニマルズ、パトリシア・ハイスミスや幸田文等
思春期によく聴いたり読んだりしていた人たちが折にふれて登場してきて
物語と関係なく泣きそうになりました。



監督がヴィムヴェンダースさんで主演が役所広司さんというところで
すでに質は約束されているのですが、
それ以上のものをいただいた気がします。

これ以上書くと内容を書きすぎてしまうのでここまでにしますが、
最後の役所広司さんの表情が素晴らしく、シーシュポスの神話のシーシュポスのようだなあ
とここでも少し涙がでました。


以上、加齢とともに様々な名前がうろ覚えで、
おそらく、あがた森魚さんが出演されていたのに
なんだか魚の人?、よくわからないけど魚の人?、たぶん森っぽい人?、林?と
なかなか名前が出てこないで
映画の後、コーヒーを飲みながら
映画の感想そっちのけで
一生懸命思い出そうとするおっさん2人でした…。

 

2024年01月30日 07:56

2024年もどうぞよろしくお願いいたします





 

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(写真は家族で新年にあげた天灯です。最初なかなか飛ばずに、しばらく低空飛行のあとに、やっと空に向かって飛んでいきました(笑))

 

 

遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年も自分たちが面白いと感じてつくった作品たちや選んだ商品たちを

まず自分たちが楽しみながら、

 楽しい時間と空間とともにお届けして、

越天楽、縦横無尽にいらっしゃったお客様に、

面白さと楽しさを感じていただけるように

心掛けてまいりたいと思っております。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

越天楽

縦横無尽

河野隆史

スタッフ一同

 

2024年01月21日 09:40

京都の大好きな和菓子屋さん等々~その肆 神馬堂さんのやきもちとサカイさんの冷麺





 

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(写真は最近お店にやってきた手織り綿ブローチの猫たちです)

 

お客様に京都の和菓子も紹介して欲しいというお声をよく頂きます。

ふと思うと、いつも食べたい和菓子はだいたい決まっていて、

これを頂ければ嬉しいという和菓子もだいたい決まっているような気がします。

そんな、食べると嬉しいな~という和菓子を

少しずつ紹介しますね。
(続くかどうかわかりませんが……)

 

以前紹介した参の後長いこと忘れていました…。
今回久しぶりにその肆を書きますが次はいつになるか分かりません…。

また、忘れたころに伍として紹介するかもしれません。

 

今回紹介するのは神馬堂さんのやきもちです。
以前も別で紹介したことがありますが改めて紹介しますね。


上賀茂さんによった時は必ず寄ります。
大々的に展開しておらず昔からここでしか売られていないお店なので、
午後で売り切れてしまっていることも多いです。

初代からのこだわりから、
素材は小豆ともち米と砂糖のみで、
つきたてのお餅で作られ提供されているので
買ってすぐに食べるのが一番おいしいです。

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(写真は神馬堂さんの焼きもちです。お店の写真は撮り忘れました…)


上賀茂さんにきたらこちらもついついよって食べてしまう
サカイさんの冷麺。
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先日大好きな奥さんがサカイの冷麺が食べたいというので
家族で伺いましたが、相変わらずの美味しさで、もう一杯いけるくらいの美味しさでした。
ハムと焼き豚がありますが僕は焼き豚派です。
からしの効いたタレとよく合うんですよね~。

で、そのあとに神馬堂さんによりましたがお昼の後なので当然のように閉店でした。
お昼ご飯の前に行くべきでした…。


以上、「やきもち買うなら午前中」という話でした。


 

2023年08月09日 00:00

2023年新作できあがりました





 

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越天楽、縦横無尽の2023年新作作品が出来上がりました。




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襟上までボタンが続くメンズブラウスとか、


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スリット深めのチャイナカラーロングチュニックとか、


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シルエットが楽しいノースリーブのバルーンワンピースとか、


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ちょっと閾値をこえるような襟高のボレロ?

といった、個性的で他にはないけど普通にも着こなせる出来上がりとなっています。

作品は、嵐山の店舗「越天楽」と「縦横無尽」の両方で紹介させて頂きます。
お顔が見られます事楽しみにお待ちしております。

 

 

 越天楽

縦横無尽
スタッフ一同

 

2023年05月31日 07:43

映画 BLUE GIANT 




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(縦横無尽のインスタグラムをはじめました。
少しずつですがご来店いただいたお客様などを紹介していきますのでよろしければご覧ください。
(Instagramでarashiyama_juuoumujinで検索するか、こちらをクリック下さい。
(閲覧するにはInstagramアプリのダウンロードが必要です))
 


BLUE GIANTは以前も紹介したことがあるくらい、
大好きな漫画ですが、

自分のイメージと実際の音の差異があるだろうと
映画の公開を聞いても避けてきました。

ただ、京都市内の出町座さんで、音にこだわった大音量の上映をされるとのことで
それならと伺ってきました。

演奏は作品によく合う若くて勢いのある方たちで固められていて、
上原さんも馬場さんも石若さんもみんな好きな演者ばかりでしたが、
正直結果はイメージとの大幅な差異を感じました。

ただ、差異が悪いというわけではなく演奏自体素晴らしく、
特に漫画で出てくる粗削りなのに可能性を感じさせる音というのはどんな音なのか?
と楽しみにしていたのですが、
粒が立ちながらわずかにぶれる音で表現されていて驚嘆しました。

殻を破る前の演奏、
殻を破った後の演奏、
初心者のベーシックだけど必死な演奏、
未熟ながらも急成長を遂げた演奏、
それぞれに明確な違いをもって表現されていたし、
片腕なのに衝動を表現する演奏も
普段の演奏とは明らかに違うコルトレーンの系譜を継いだ演奏など
プロはなんて凄いんだと
ただただ感嘆しかありませんでした。


短い中でどこを切り取るのか?
原作と違う結末、
というのは原作がある作品では永遠の課題みたいなところがあって、
あ、ここを切り取るんだ、あ、ここは変わるんだと面白く鑑賞させていただきました。
また、原作ファンのためのサービスとして深堀りはないにしても
1コマだけでも思いいれのある人物がでてくるのは思わぬうれしさもありました。

演奏シーンの様々な試みだけでなく
冒頭と最後に出てくる猫のメタファー等
随所に映画的な演出がされていて、好みでもありました。

個人的には主人公がなんの根拠もない初期衝動なのに、
激しくもなく、
淡々と淡々と、
延々と延々と続けていく
大好きな一念を表現した練習のシーンがなかったことが残念でしたが。


映画館を出た後、なぜだか頭の中に昔好きだった頭脳警察の「さようなら世界夫人よ」が流れてきて
ヘルマンヘッセさんもPANTAさんもJAZZだなと変に納得したのでした。


以上、いいものを見たり聞いたりすると
ふと関係ないものがつながることがあるよねという話でした。
 

2023年05月03日 00:00

THE FIRST SLAM DUNK




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(越天楽のインスタグラムをはじめました。
少しずつですがご来店いただいたお客様などを紹介していきますのでよろしければご覧ください。
(Instagramでarashiyama_etenrakuで検索するか、こちらをクリック下さい。
来月には縦横無尽のInstagramを紹介しますね。
(閲覧するにはInstagramアプリのダウンロードが必要です))
 


スラムダンクは漫画の時代に、
好きだったドカベンの岩鬼のセリフ
「花は桜木、男は岩鬼」
をキッカケに読むようになり、(主人公の名前が桜木花道です。)
夏子はんと春子さん等、随所に感じられるドカベンへのリスペクトを含めて好きになっていきました。

当時は、リアルタイムでいうとバブル期ということもあり、
様々な作品で最初から天才か天才的な才能を秘めているかの全能感(今でいうチート)溢れる登場人物が多くて、
良くいえばクール、悪くいえばしらけていたともいえる時代でした。

そんな中、時代に沿って上條さんのような画を入れたり、天才も描きながら、
同時に滴る汗を描き、真正面から真剣に戦う姿、努力しても敗北する姿を描くこの作品には
非常に心惹かれるものがありました。


今回の映画「THE FIRST SLAM DUNK」では、
当時ではもって来れなかったであろう、
他の才能を持つ主役達と比べて決して高いといえない身体能力や背が低いという身体的特徴をもつ、
天才ではない凡人ともいえる宮城リョウタを主人公にすえていることに感心しました。

また、初期衝動に向かいあったり、小さい頃にどんな自分だったかを遡るのは、
言志四緑の佐藤一斎さんいうところの「一燈」で、
まさに中小零細自営業者のおっさんが今遡ってしていることを
高校生で自己発見をしていくことに感嘆を覚えました。

もちろん、技術的なことは分からないけど、CGの躍動感やスピード感は試合の中にいるような感じでしたし、
少ない時間で初めてみても楽しめる内容、
出だしのラフ画から登場人物が動き出していく等、
どれも素晴らしいものでした。



ただ、中小零細自営業者のおっさんなら誰もが好きだと思う
出なかった登場人物である魚住の
「泥にまみれろよ」
というクリシェがなかったのは残念でしたが(笑)

総合的に考えてとても面白く何度もみたくなるような映画でした。


以上、どんなにわかったようなことを言ってみても、
結局映画をみに行こうと思った理由は、
井上雄彦さんが監督と知ったから程度です…という話でした。

 

2023年04月11日 00:00

ケイコ 目を澄ませて




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(写真は小学校高学年の息子のつくった「生き物の世界」です)
 


1月に続いて何とか月の最後に
映画館で映画をみることができました。

三宅唱さんは前作の「きみの鳥はうたえる」が好きで、
そこから遡って「COCKPIT」でやられたクチですが、
今回も上質な積み重ねを感じさせる内容で、
冒頭の小津さんをオマージュしたような電車の交錯や河川敷であったり、
ゴダールさんを彷彿とさせるような映像の色であったり、
引きこまれてあっという間の時間でした。
合間にさりげなく「COCKPIT」の音楽が流されたりしているところも好みです。

「ケイコ 目を澄ませて」

主演の女優さんが素晴らしすぎて、
おそらく監督が様々に積み重ねてきたものがみえにくくなってくるのは皮肉だなあと思いながら
何度もみると気づくことも多いだろうし、
何度もみるだろうなと思える映画でした。

蛇足ですが、主演である岸井ゆきさんが日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞されて
おめでたいと思う反面、
みんながいいと言うものを嫌悪する天邪鬼な人間は
少し寂しい気持ちになるのでした。


以上、映画館での映画鑑賞が何とか続いたな…という話でした。

 

2023年03月15日 00:00

2回目の8年目勤続記念のお食事会





 

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(写真は新年に伺った木嶋さん(蚕ノ社)の三柱鳥居です。)

 

以前お祝いしてから6年たって、
2名のスタッフさんが

8年目の勤続となりました。

 

コロナ禍であったり、人の出入りがある中で、

また店自体続けることが厳しい中で、

8年間続けて頂けることは本当に有り難く、

お客様にはもちろんですが、

スタッフさんに心より感謝です。
 

前回同様ささやかに感謝を込めて大好きなMITATEさんで食事会を行うことができました。
(食事の内容は「嵐山美味しいもの処」で紹介しています)

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いつも本当に有り難うございます。

そしてこれからもよろしくお願いいたします。

次回の16年目を目指し、またみんなでお祝いしましょうね。

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年を重ねることでしかできないことが自然と増え、積み重なり、
スタッフさん自身も楽しみながら、
お客様に楽しんで頂ければ
これに勝る喜びはありません。



 

2023年02月20日 00:00

エンドロールのつづき




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(写真は大雪だった日の嵐山です)



ただでさえ少ない意志力が年々衰えてくるなかで、
より深く知りたいことであったり、感じたいことであったりする欲望は相変わらずというかむしろ増える一方で、
それを満たそうと思うと継続が必要なわけで、
少ない意志力で何とか続けるために
友人達と学習会したり、有志達と読書会したりと何とか継続するために足掻いたりしています。

その中の一つにサブスクの映画を毎月2本鑑賞するというのものがあり、
もう何年も続けています。
ただ、映画館でみるのとパソコンの画面でみるものには
最近では中学生の娘ですら使っている「似て非なるもの」
という大衆化した孟子さんの言葉で表現されるような、
感性を摩耗させていくものがあるような気がするのです。

数年前からネット販売をはじめて、
映画館で映画をみることとパソコンで映画をみることの違いのように、
店舗での販売との違いを思い知り、
どちらがいい悪いというわけではなくそれぞれの違いがある中で、
自ら店に立ってお客様と対面するからには
パソコンで映画をみてもらうだけではなく
映画館で映画をみた気持ちになってもらわなくちゃと
改めて思うのです。

で、今年に入って月に1回は映画館で映画をみるようにと決めたのだけど、
継続のための自身のリソースはいっぱいいっぱいなので、
このブログを使って継続の緩い縛りにできればなあと考えて
いいなと思う映画があった時、感想を書いていこうかなと思っています。

いいなと思うかどうかの問題もありますが
最近は、ヨーロッパだけではなく中国や韓国、インドやベトナム、タイなどのアジアにも
質の高いと感じる映画が多くて
そんなに心配はしていません。

長々と書いてきましたが
ようするに月に1回映画館に映画をみに行って
面白いと思ったら感想を書きますねという内容です。

ちなみに先月1月にみたのは
「エンドロールのつづき」です。

さて簡単な備忘録的な感想です。
あくまで個人的な意見ですので、おかしな内容なこともあると思いますが
ご了解ください。

「エンドロールのつづき」


初期衝動においてはイラン映画の「駆ける少年」の方がよいと感じるし、
映像の光や色の表現する心象風景においてはタルコフスキーさんの方が優れているように思う。
インドの映画だけと生粋のインド映画のように滑稽なくらい陽気ななわけでもない。

ただ、意図的な光や色の表現は好きだし、
深く考えているようにみえる登場人物が、実は何も考えていないような馬鹿げたシーンが多用されていてテンポがいい。

初期衝動を表現されているように思ったが、話の構成はアーサー王物語のパーシバルのような少年が母から旅立つ物語で、
それを基にしたスターウオーズを彷彿とさせるシーンがあったりして、面白かった。
この映画の中でのオビワンは死なずに失職した後、主人公に紹介されて再就職する(笑)
また、より母から旅立ちを象徴するような繰り返される母親の料理のシーンは美しくおいしそうだった。

監督の自らの生い立ちを実話をもとに表現しているということで、
この映画自体が監督にとっての旅立ちからの帰還なのかもしれない。


以上、久しぶりに文章を書くと相変わらずうんざりするほど理屈っぽいなという話でした。

 

2023年02月05日 00:00