舐達麻さんとエマニュエルトッドさんとBASIさんと鎮魂歌と
2025/2/23
(写真は越天楽の店頭に雪の日でも静かに佇んでくれている楪(ゆずりは)です)
年を重ねたせいか、生来の偏屈のせいか
最近流行の音楽が以前にもまして苦手になってきていて、
特にサビと刺激を何度も作ってドーパミンを繰り返し出させるような作られた声やリズムを聞くと、
最近これも加齢で食べられなくなったボリュームたっぷりなラーメンと同じように、
刺激に対して人間の際限のない欲望にそら怖ろしさすら感じしまうのです。
(僕が感じてるだけですよ)
大好きなエマニュエルトッドさんは
「物事は加速し、悪化する」
とおっしゃられていて
世の中が加速しているのか、自身が悪化しているのかわからないなぁとも思ってしまいます。
つい先日、ずっと遠くにいた存在が、これからずっとそばにいる存在になった事象があって
そんな時ずっと聞いていたのは
大好きな舐達麻さんの曲でした。
決して綺麗な歌声ではなく、さびも刺激も少ない曲の中で、
深堀りして漏れ出すような内的必然は非常に今の自分にしっくりくるのです。
(舐達麻さんの「BUDS MONTAGE」)
(舐達麻さんの「100MILLIONS」)
売れるからといって消費される作品を乱発するのではなく、
自分たちのモノづくりに向き合って
ひたすらに掘って掘って掘り続けて
自分たちが納得するまで試行錯誤を続ける。
自分たちが納得すれば他の評価は気にしない。
まぁ中小零細企業にとっては理想の形でもあるんですよね・・。
(舐達麻さんの「GOOD DAY」)
舐達麻さんを好きなのは彼らの曲のすべてが鎮魂歌というのも大きいかもしれません。
(BASIさんの「これだけで十分なのに」)
BASIさんの僕にとっての鎮魂歌も最近ずっと聞いています。
以上、相変わらずオチはありませんよという話でした。