京都嵐山 越天楽 縦横無尽

自分たちで面白いと感じる作品や商品を
自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しいです。

etenraku

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販売の神様

 

 



 

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(写真は売り場で急に咲き出した梅です)

 

 

 今回も自分自身に対する備忘録です。

 今回特に意味が分かりにくいし、同意しにくいと思うので

 読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

 

商売をはじめて20年になりますが

同時に販売をはじめて20年にもなります。

 

いまだに自分自身で売り場に立って、販売することにこだわって

様々ないいお話しを頂いても、仕事が重なったり

規模を拡大するものだったらお断りしています。

特に百貨店さんなんかはプロの販売員さんがいらっしゃるので

彼らにお任せして色々仕事をしたらいいのに、

そこまでこだわらなくてもいいいのに、

だから小さい会社のままなんだみたいな

嫌味もたまに言われます。

 

自分たちで作ったものを自分たちで届けたい、

自ら地方に行って、地のものを頂き、美味しいお酒を飲んで、いい温泉に入る

といった理由も(特に後者は大きな理由ではありますが・・・)

もちろんありますが、

他に大きな個人的な二つの理由があります。

 

今回はそのうちの一つを自分の戒めのための備忘録的に書きます。
(よくさぼって、それるので・・・)

 

 

一つ目の理由は

たまに

「販売の神様が降りてくる」

ような瞬間を味わえるということにつきます。

 

大好きな落語家の立川談志さんもたまに落語の神様が降りてきたとしか言いようがない

凄い落語を披露されていましたが、

僭越ながら同じように
(もちろん談志さんの降りてくるレベルにしたら比べ物にならないくらい浅いですが)

販売している時に、

自分ではうろ覚えだし

自分でない自分が動いたとしか思えないような

後から見たら凄い結果が出ている時間があります。

 

売り場の隅々まで、

柱の向こうで何をお客様が触られたか、

後ろにいるお客様の一挙手一投足まで、

何故かわかる、

そしてその時は何をご提案したら喜ばれるのか

今接客していないけど商品を見ているお客様にも

どんなタイミングでお声掛けとご提案をしたらいいか

すべてわかる瞬間があります。

 

その時にお話ししたお客様は

凄く喜んで頂いて

必ずまた来て頂けます。

 

スポーツの世界では「ゾーン」

学問の世界では「フロー」

と言われるものに近いかとも思うのですが

スポーツでも学問でも実際に体験したことがないので

それがそうなのかはわかりません。

 

僕はこれを味わうために販売の現場にいる

といっても過言ではありません。

 

 

ただ、前提条件を下記に書いていきますが非常に厳しいです。

 

・目の前のしなければならない火消し仕事をすべて済ませている。
 (集客、そうじ、ディスプレイ、媒体、在庫の把握、顧客様の状況把握、環境の把握等できることをすべてしていること。最近はハードルが上がってきて以前は売り場と在庫の把握だけで良かったのですが、嵐山のお店の在庫把握までしないと降りてこなくなりました・・・。そのうち越天楽の在庫だけでなくて縦横無尽の在庫把握や手織りの布の状況、デザインの進捗まで行きそうだなあ・・・。)

 

・2念をつがずに売り上げを見る。
 (売り上げを見るけど売り上げにこだわらない、売り上げを見ないことにもこだわらない。ただそのまま売り上げを見るということ。この2念をつがないというのは臨済宗の白隠さんの言葉ですが見たくない現実を見るうえで非常に大事なので後日備忘録として書きたいと思います。)

 

・でも、これからの売り上げにはこだわる
(売り上げの結果に関しては2念をつがずに見るけど、これからあげる売り上げには関しては執着して執着して執着しないと降りてきません。お客様が喜んで頂いた結果は売り上げでしか数値化されないので。)

 

・この販売の神様がやってくる前には必ずお客様が来ない、売り上げが上がらない時間があるけどその時に集中力を切らさない
(なぜだか降りてくる前に、必ず水に潜って息を止めている我慢比べのような時間があります・・・)

 

・言い訳、依存をしない
(天候、集客、時代や社会情勢等の環境のせいにした瞬間に降りてこなくなります。また、誰かを尊敬したり、この人のやり方でと依存した瞬間に降りてこなくなります。ただし、依存ではなく構造的な真似は問題ないようです。)

 

・家族がご機嫌
(ここ数年で出てきた前提条件ですが大好きな奥さんの機嫌が悪いと、降りてこなくなりました・・・。)

 

 ・ノウハウや体系を追わない
(こうすれば売れる、今までの経験でこうやって売れてきましたよ等の近道の話、プロセスカットには一切耳を貸さないこと、それに対して魅力を感じたり、心が揺れるたりすると降りてこなくなります。)

 

・今までの経験にすがらない
(前にこれはうまいこといったからと、同じやり方に固執すると降りてきません。ただ、うまいこといったやり方を自然に続けても大丈夫なので、要するに経験に対する依存が駄目ということなのかなあ。)

 

・販売している自分を常にもう一人の自分が見ている
(いわゆるメタ認知や鳥瞰と言われるものです。これがないと降りてきません。特にこれは必須です。ただ、これをするとものすごく孤独感があるので、この孤独感をゆっくり味わうというのも結構重要です。)

 

・自分を常に楽しい状態に置いておく
(これは自分が美味しいお酒を飲んだり、美味しい地のものを食べたり、いい温泉に入ったりする言い訳のような気もしますが・・・。)

 

・スピードを持って量をする
(思い付いた新しいテーマに対して推敲した後は、スピードを最優先にして実行する。常にランダムアクセスの量を増やしていくことを意識する。)

 

・頭ではなく身体で考える
(これは今のところ言語化できていません。第六感とか、これは危ないなといった身体的感覚を大切にして磨くといったところに近いような気がします。後日言語化出来たら備忘録としてまとめておきたいなあ~。)

 

・必ず降りてくると信じている
(なぜだか、降りてくるわけないだろうと思っていると降りてきません。)

 

こうしてみると前提条件多いなあ・・・。

昨年はさぼり気味で3回しか降りてこなかったので

今年2015年は

一度の百貨店イベントで一回

越天楽嵐山店でも区切りごとに一回
(越天楽嵐山店ではほとんどお店に入っていなかったので今まで一度も降りてきていませんし)

販売の神様が降りてくる時間を

味わえれば嬉しいなあ~。

というのが今年の目標の一つです。

 

ちなみに販売の神様が下りてきて

最高の数値的な売り上げは

単価一万円強で

僕一人で

10時間で100万円ぐらいなので

今年はそれも越えたいなあ~。


(ここに数値を書いたことで数値を意識しすぎるようになって、降りてこなくなったなあと思ったらこの数値の一文は消します。今のところ有効だと思っているけど、逆効果の場合もあるので。)

 

 

ということを考えて書いていると

いい温泉に行きたくなって、

今は出張中ですので

自分を楽しい状態に置いておくために

温泉に行ってきます(笑)

 

 

 以上、この意味の分かりにくい

同意しにくいであろう文章を読んで頂き

有難うございました。


 

2015年02月16日 00:00