京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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お伊勢さんの床若とお店


 

 

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(写真はお伊勢さんに行くとなぜか必ず寄ってしまう多岐原さんです)

 

今年もお伊勢さんに

大切な通過儀礼としていって参りました。

特にお願いごともなく、

作法も無視して、

行く前から

四足である松坂の牛さんを

むしゃむしゃ食しているような旅ですが、

毎回思うことの多い旅でもあります。

 

その一つが床若です。

 

お伊勢さんとその周辺は

死と再生

地のエネルギーをかえるために

昨年20年ぶりに遷宮をされました。

この場所を変えることを床若(とこわか)と言います。

 

これってすごく矮小ですが

お店にも通じるように感じます。

 

お店の場合は20年同じことをしていたら

エネルギーの枯渇云々の前に

間違いなくつぶれますので

3年ぐらいで何らかの床若の様な

竹の節(ふし)を創るような事が必要だと思っています。

 

この節(ふし)を創る事は傍から見たら

即効性のない行動のように見え、

問題ばかりで、

大変そうで、

無駄なことに見えますが、

この節を創らないと

伸びていく最中で

間違いなく折れてしまうだろうと思っている

僕にとっては

すごく大切にしている行動でもあります。

 

昨年はこの自分なりの床若、

節(ふし)を創る作業として

縦横無尽をオープンしましたが

まあ、今回特に大きい節で

節を創るのにすごく時間がかかっていて

いまだに一年以上かけて節を創っている最中です・・・。

 

ようやく節が出来つつあるかなあ

と感じだしたのが

つい最近で、

良き人達に集まって頂き

今年中には良い節が出来そうな感じです。

来年には伸びていきたいなあ。

 

小さいお店にとって節を創るとは

目先の結果よりも

「強み」と「姿勢」だと考えているので

それを良い循環で創っていける人達に

集まって頂けている最近は

有難い限りです。

 

そういうことを考えながら

頂く赤福氷は

抹茶なのに甘ったるく、

一方で

後2年ぐらいしたら

しなければならない

うちなりの床若を考えると、

特にはじめは

自己否定から入るだけに、

すごく苦いだろうなあと

想像してしまい、

食べていると甘ったるいのに

想像で苦みを感じる

いつもの通過儀礼の一つでございました。

 

 

以上、赤福さんの赤福氷は抹茶なのに甘すぎるという話でした。

 

2015年05月31日 00:00