京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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僕たちは何を失うのか


 



 

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 (写真は出雲さんの後にやっといけた美保さんです)

 

 

昨年は忙しすぎたり、

雪が降ったりしていけなかったのですが

毎年一度

お伊勢さんと同じように大切な

通過儀礼として

出雲さんに行きます。

 

お伊勢さんを「陽」

とすると

出雲さんは「陰」

といわれていて、

陰陽の世界に生きる

東洋人の一人として

行くたびに

色んなことを考えます。

 

エネルギーの塊のような

世界とつながっているような

子供たちを見ていると、

キラキラして

美しく、

得ることしか考えない

「陽」の時期を

眩しく

うらやましく思います。

 

一方で

少なからず商売を続けていくと

僕たちが考えるのは

「それをすることで何を失うのか?」

という「陰」のことで、

何かをすることは必ず何かを失うこと

すなわち得ることは

時間もお金も資源も

失うこととのセットで、

こうして来ている

社寺仏閣のお詣りですら

感謝や供え物とお願いごとの

贈与交換だよなあ

といったことを考えてしまいます。

 

孔子さんは

「50にして天命をしる」

とおっしゃられていたけど、

中小零細自営業者の

僕達にとったら

天命とは

失うことを

最小限にすると

考えた上での行動で、

そうすると

限られた時間と

限られた資源で

すなわち自分の持ち分で、

 淡々と深く続けていくことしかないなあと・・・。

 

で、結局これは

いつものように

「慎独」

だなあ・・・。

 

と、いうようなことを

つらつら考えながら

昼も夜も

陽性の食べ物である

蕎麦

を頂くのでした。

 

 

以上、やっぱり出雲の蕎麦は美味しいなあ、

特に荒木さんの蕎麦が好きだなあ

という話でした。

 

2016年05月22日 00:00