京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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変な自分と氷の花火




 

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(写真は危ない状況だったので一夜だけ保護してお母さんに返したカワラヒワの雛です)

 

 

大好きな岡本さんが

初期衝動を表現していていーよーと

強くおすすめされていたのですが、

なかなか京都では上映がなく

やっと京都シネマさんで上映が決まったので、

大好きな奥さんと

山口小夜子さんのドキュメンタリー映画

「氷の花火」を

観てきました。

 

小学生の娘に話していた

「生まれたままの変な自分」

を全力で世界に投げつけた

素敵な女性でした。

 

世界はトレードオフで

何かをすると必ず何かを失うのだけれど、

山口小夜子さんは

「生まれたままの変な自分」

を世界に投げつけること以外

何も求めず、

他の全てを失う代わりに

全力で

「生まれたままの変な自分」

を世界に投げつけて

自分の人生を生ききった方でした。

 

僕には家族があり、

全ての時間を

「生まれたままの変な自分」

に捧げることはできないけれど、

自分の中にある

できる限りの時間を

「生まれたままの変な自分」

に費やすことに

意図的になるよう

決意させてくれる

良い映画でした。

それによって失うことになるものを

覚悟することを含めて。

 

 

また、初期衝動の欲望を

貫き通す人間は

こんなにも美しいのかと感動させてくれる映画でもありました。

 

最後に出てきた監督さんの

「彼女はもがきながら丁寧に生きた」

という言葉は、

中小零細自営業者の僕にとっては

「足掻きながら丁寧に生きろ」

というメッセージに感じ、

結局はいつものように足掻くのだけれど

丁寧に生きぬくことの意味を

改めて考えさせられるのでした。

それは 日常、

自分で決めたことは

どんなに小さなことでも

妥協しないということなんだよなあ〜。

 

 

以上、美しい表現を

僕が言語化すると

どうしてこんなに

陳腐になるのだろう、

という話でした。

 

2016年05月26日 00:00