京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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雨月物語





 

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(写真は平安神宮さんです(以上、11月からの四神相応でした))

 

 

感性の少ない理屈屋が映画を観るときは

その映画のバックグランドを調べたり、

その映画の分母となる映画を観たり、

監督の成育歴や系譜を遡ったりと、

出来る限り情報を集めた後に観るので

観る前から感じることが決まっているような弊害はあるのですが

たまにその予測を超えるような作品に出会うことが面白くもあります。

 

グザヴィエ・ドランさんの映画は予測を常に上回る内容で、

才能とは年齢は関係ないのだなあと感じさせられて

「たかが世界の終わり」

もすごく楽しみにいつものように下調べをしていました。

 

その過程で溝口さんの雨月物語をみる必要があり、

(細かく書くと黒沢清さん~タルコフスキーさん~溝口さんの流れです)

ただ、歳を重ねるごとに怖いものが苦手になってきて、

最近ではホラーの宣伝さえ怖くてみることができなくなったくらいだし、

昔みて少し怖かったイメージもあるし、

DVDを借りたはいいものの

夜に一人ではこわいので、

大好きな奥さんに一緒にみるように頼みこんで

寝る前にみることにしました。

 

ふと横を見ると奥さんは眠そうで、

「先に寝たらいいよ」

とやせ我慢していうと

「あらそう、おやすみ」

と予想に反してさっさと寝室に向かいながら

「今から怖くなりそうね」

とニヤッと笑って上がっていった姿を見て、

「も、もうこれぐらいみたらいいかな。ね、寝るよ」と

慌ててDVDを消して、寝室に向かうのでした。

 

ちなみに黒沢さんの「ダゲレオタイプの女」も怖くてみることができませんでした…。

 

以上、怖いものはもう無理です…という話でした。

2020年01月01日 00:00