京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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BLUE GIANT


 



 


(ジョン・コルトレーンさんのカウントダウンです。
ヘッドホンかイヤホンで大音量で聞いてください。
ぶっ飛びます。)

 

 

書籍は難しくて良くわからないので

おすすめの漫画があれば教えてほしいという

メールを頂きました。

 

僕に聞いて参考になるのだろうかと

思いながら

一応ご紹介しますね。

 

「BLUE GIANT」

 

石塚真一さん作で

ジャズを志す

男の子の漫画です。

 

昔、シャーマンが雨乞いのために

火を焚いて、

一生懸命焚いて、

そうすると蒸気として昇って行って

雲になり、

やがて雨になる。

いわゆる

「一念」

といわれるものについての漫画です。

 

石塚さんは

「岳」

という

登山についての作品もあり、

この

「一念」

を描かせたら

他に類を見ない方だと思います。

 

周りは無理だと言おうが

何と言おうが

わが道を行き、

やがて

雨を降らせる。

その間にはすごく長い長い時間がある。

 

降らないだろうとバカにする周りに関係なく、

降るかもしれないと応援する周りにすら関係なく、

自分だけがいつかは降る雨を

か細く

必死に信じながら。

 

 

栃木のJAZZBAR近代人のマスター

が言っておられた

「JAZZは大音量で聞きな」

ということも書いてあったりして

好きな漫画の一つです。

 

 

マイルス・デイビスさんが

晩年ヒップホップを取り入れたり、

大好きな山下洋輔さんも

病床の後に

今までのすべてを否定して

新しいものに向かっていったように、

JAZZは

自分がJAZZと決めた時点で

すべてがJAZZになるという

常に新しいものを入れて変化する

特異なところと、

古典落語のように

一つテーマを

色んな人がその人なりのやり方で表現するという

芸能的な

2面性を持つ面白さがあります。

 

ただ、年を取ってくると

マイルス・デイビスさんのヒップホップ化は許せても

フライング・ロータスさんの

「ユーアーデッド」

をどうしてもJAZZと認めることが出来なくなってきていて、

このあたりの葛藤が

感性を徐々に置き去りにしながら

年を取るということなのかなあ

としみじみ思います。

 

 

以上、やっぱりフライング・ロータスさんは

JAZZではないんじゃないかと

言い張りたくなる話でした。


 

2015年11月15日 00:00