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恐竜の美しさ、中小零細自営業者のみにくさ





 

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(写真は住吉さんの楠です)

 

 

年に一度は2月に

福井の恐竜博物館に行くのですが

今年は家族の都合で行くことができません。

恐竜が大好きな5歳の息子に

「今年は別のところに行かなければならないから行けないよ」

というと

「分かった~。」

と物悲しそうな顔で答えました。

 

「嫌だ~。」

とお騒ぎするのならコンコンと説明するのですが、

物悲しそうな顔をされると

こちらとしても何かしなければと思ってしまって、

時々行く住吉さんの近くにあって

日帰りでいけて

恐竜が展示されている

大阪の自然史博物館へ行ってきました。

 

 

福井でも、大阪でも

恐竜を見るたびに

その凄さに圧倒されます。

生態、機能、進化すべてを

環境に最適化していった姿には

言葉にできない生命の美しさを感じます。

 

ただ、そんな美しい恐竜が

氷河期になって全滅したという事実には

寂しさと恐ろしさを感じてしまいます。

部分最適もすぎると

生命として圧倒的に美しくはなるけど環境が変わった瞬間に全滅するということですし。

 

どちらの博物館にもある

人間の祖先、哺乳類の模型は

まあなんと醜く、

そんな醜い彼らが

環境が変わる氷河期の谷を生き延びたのは、

脱同一化しながら

何でも食べて、

余計な進化をしないことにより

エネルギー効率が良くし、

環境に適応しすぎなかったからと言われています。

 

これは今、氷河期のような状況に立たされて

それでも何とか生き延びようとする

僕達中小零細自営業者と一緒だなあ~

と複雑な気持ちになります。

 

どんなに醜くても

氷河期の谷を越える為にバッファに固執して

できることは何でもする、

しかも自分のリソースにないものは

儲かりそうでも手を出さない。

 

平たく表現すると

利益と資産を守りながら、大きなことをせずに、地味なこと試して改善し続ける……。

 

よくある処世訓のようで、かっこよさのかけらもないよなあ~。

 

 そんなことを思いながら

帰りには住吉さんの楠珺さんによって

招福猫を一つ増やして

ささやかながら嬉しい気持ちになるのでした。

 

 

 

以上、「大阪も楽しかったけど、オイラやっぱり福井も行きたいな〜」と、

ニコッと笑っていう息子に負けて、

結局福井に行くんだろうなあ〜

 という話でした。

 

2017年02月10日 17:09