ケイコ 目を澄ませて
(写真は小学校高学年の息子のつくった「生き物の世界」です)
1月に続いて何とか月の最後に
映画館で映画をみることができました。
三宅唱さんは前作の「きみの鳥はうたえる」が好きで、
そこから遡って「COCKPIT」でやられたクチですが、
今回も上質な積み重ねを感じさせる内容で、
冒頭の小津さんをオマージュしたような電車の交錯や河川敷であったり、
ゴダールさんを彷彿とさせるような映像の色であったり、
引きこまれてあっという間の時間でした。
合間にさりげなく「COCKPIT」の音楽が流されたりしているところも好みです。
「ケイコ 目を澄ませて」
主演の女優さんが素晴らしすぎて、
おそらく監督が様々に積み重ねてきたものがみえにくくなってくるのは皮肉だなあと思いながら
何度もみると気づくことも多いだろうし、
何度もみるだろうなと思える映画でした。
蛇足ですが、主演である岸井ゆきさんが日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞されて
おめでたいと思う反面、
みんながいいと言うものを嫌悪する天邪鬼な人間は
少し寂しい気持ちになるのでした。
以上、映画館での映画鑑賞が何とか続いたな…という話でした。
2023年03月15日 00:00