京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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2017年から先 欲から業へ





 

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(写真は或る日の渡月橋からみた虹です)

 

あけまして

おめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。

 

今回も個人的な内容ですので

読みたい方だけ読んで下さいね。

お店 としての挨拶は

後日いたします。

 

 

 

昨年一昨年

先の一年についてを書いて、

良き通過儀礼になるかなあ

と思っていたのだけれど、

どうも書くことで

大好きな沢庵さんがいう

「とらわれる」

状態になりました‥。
(ご興味あれば不動智心妙録をお読み下さい。個人的にはチクセントミハイさんより本質的だと思っています)

 

具体的にいうと

「販売の神様」

を書いたことで、

販売の神様が降りてこなくなったように

書くことで、それを意識してしまい

結果的に

「ゾーン」や「フロー」

のような偶然に

入りにくくなるということです。

 

商売を長いことしていると、

果てしなく果てしなく地道に改善しながら続けた先にくる

偶然があり、

それが次にいく道標だったりするのですが、

 それは意識したり、目的にしたりするとやってこなかったりします。

だからといって努力自体を楽しむというのもなかなか難しいんだけど‥。

 

性格的なものですが

僕の場合は

とらわれやすいので、

今回で先の一年については最後にしますね。

 

ですので今回は2017年から先の話しです。

 

 

 

 

大好きな談志さんは

「落語は業の肯定だ」

と喝破されました。

赤穂浪士の仇討ちした47人以外の赤穂藩にいながら何もしなかった多くの人達、

情けなくて保身に走った人達こそ

 正義という欲に走った人間ではなく、

人間本来の業に生きた落語の登場人物だということです。
(脱線しますが、この談志さんの宣言を受けての志の輔さんの赤穂浪士をテーマにした噺は凄いよなあ〜。談春さんより、志らくさんより、談志の名跡を継いで欲しいなあ〜)

 

「ジョーのあした」で

辰吉さんがボクシングが生きること

と語ったように、

「リリーのすべて」で

リリーさんが私の身体が間違っている

と叫んだように、

 いよいよ間近に迫ってきた

AIの進化から来る

しなければならないことが

ほとんど解決されてしまう先には
(東ロボくんが東大を諦めて、Googleさんが自動運転の研究をやめたことで、AIのディープランニングは、夢のような全能を求めず、できることが現実的に限定されてきて、その流れはより加速したように感じます。)

初期衝動から来る

業しかないよなあ〜

という観で、

零細自営業者の僕たちは

もちろん目先に稼がなければならないけれど、

その欲だけでは生き残っていけなくなり、

お金を稼ぐことは、

目的ではなく

業の達成の為の

必要なハードルの一つになってきてしまったなあ〜

と思っています。

 

昔は天才やある生まれ持った環境の人間しか与えられなかったこの条件が、

意識さえ持てば凡人にも与えられようという今の時代は、

人間の生としたら

贅沢だけど

まあなんと、 過酷なことかと絶望しそうになります。

 

まわりのせいにも

時代のせいにも

何のせいにもできなくて

初期衝動から来る

業に生きることに

耐えられるかなあ〜と思いつつ、

教団の教祖でありながら真実の為に解散した

大好きなクリシュナムルティさんのようにはなれないしなあ〜と思いつつ、

でも、進むと決めるしか道はないんだよなあ〜。

そして歩くしか。

2017年から先ずっと。

 

 

以上、最後まで理屈っぽい上にまとまらないなあ〜

という話しでした。


 

2017年01月02日 00:00