(写真はすべて桂離宮です)
コロナ禍になり、
ちょうど毎年のみたくない現実をみる時期にも重なって、
より深堀りできるような錯覚を持ちながら調子に乗って問い続けていると、
当然のことながら深さと安易さはトレードオフなわけで、
例年より質の違うしんどい脂汗を多めにかくことに愕然としながら、
苦く向かいあっている毎日です。
そんな中おかげでと思える、普段できないことをする機会も多く、
そのうちの一つとして
京都に住んでいる人間なのに
今まで伺ったことのない桂離宮に
家族で行ってきました。
センスとは大量の情報のインプットの後に
何が基本かを認識して、そこをベースに少しずらしたり、
自分や時代の色をのせることと理解しているのですが(あくまで僕の理解ですよ)、
その時代にもっともセンスがあった一人と言われている智仁親王の意図を
前提の知識がない僕では全く汲み取ることができないと残念に思うのでした。
もちろん親切なガイドさんが教えてくれながらまわる
素晴らしい庭や景色をみると、
嬉しくもあり、感動もしますが、
ここが良いと感じて下さいねと
ハリウッド映画によくあるような
感じる場所を指定されながら消費するエンターテイメントと同じにおいで、
そうすると、どこを切り取っても全方位にポイントがあり、
それぞれの過剰なアクセントには、かなりの消耗を強いられるのです。
その後に伺った舞坂さんのポイントは一つで、
やはり、前知識のない素人には
分かりやすく一つを深掘りしていくのが一番だよなあと思うのでした。
最近食べた鰻で一番美味しかったなあ〜。
以上、次に修学院離宮に行く機会があれば、もう少し準備してからいこう、もちろん帰りは舞坂さんで。
と決めた話でした。
2020年10月11日 00:00