京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
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社長雑記

イノセンスと筋トレと残酷な現実




 

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(写真は嵐山で見かけた鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)です。)

 

 

先日、アニメをつくっているツレ

食事をしていて

押井守さんの

攻殻機動隊「イノセンス」って映画いいよね

と話になり、

改めて見なおしてみたのですが

確かに良かったです。

 

どんな話かというと

ロボット技術が進化して

身体の一部が機械だったり

脳以外はすべて機械だったり、

脳も機械だけど人間である

という存在もいたりする

社会の話で、

脳も機械だったら

ロボットと人間の違いは何か

ということを問いかけるんだけど

その違いは結局ほとんどない・・・。

というような話です。

(かなりざっくり要約すると)

 

最近よく言われるようになってきた

「微差」

を描ききった映画で

これが2004年の

こうやったらお金が儲かるとか

こうやったら仕事がうまくいくとか

パワースポットに行けば運がよくなるとか

安易なノウハウ全盛の時代に

つくられていたということに

驚いてしまいます。

 

フェリーニさんの

「創発」

を描ききった

「8 1/2」

にも伍するべき

作品だと個人的には思っています。

 

 

 

それとは別の話ですが、

僕は意志力が弱く、

運動をしようと色んなジムに行っては

やめるということを繰り返していたのですが、

一年以上前から

パーソナルトレーナーをお願いしていて

付きっきりで指導してもらって

次の予定を決めていかざる得ない状況になってようやく

続くようになりました。

その先生が僕にとっては実にいい先生で、

常に僕にとってのぎりぎりの

ていうかこれはもう無理

というぐらいの負荷をかけて下さって

数日階段を上がるのがしんどいくらいです。

 

筋トレをしていて

筋肉が一番つくのは

このもう無理という状態からの

もう一回と言われています。

 

仕事でもそうですが

もう無理という状態からの

一回というのは

力はつくけど

他の人には見えなくて

はかることも出来ない

傍目にはよくわからない微差です。

 

情報が多くなったうえに情報を得ることが簡単になったことで、

情報の格差で優劣がつけづらく

ノウハウの価値がなくなってきている現状で、

結局、自分にしかわからない微差でしか

結果の差がつかない、

しかもその微差を実行できる人間は

持って生まれた資質によるところが大きい

というのは

何とも

「残酷な現実」

 だなあと思います。

 

 

久しぶりにみた押井守さんの

「イノセンス」で

そんな残酷な現実の美しさを感じることができました。

 

 

まあ結局

亡くなられた恩人がおっしゃられていた

「慎独」

につきるんだろうけど

資質もあるしなあ~。

と言い訳しつつ

もう少しやってみるかと思えました。
(無理だと思ったところからのもう一回です(笑))

 

 

以上、ひさしぶりに映画を見た話でした。


 

2015年07月14日 00:00

編集の時代だからこそ





 


(大好きな笹川美和さんの笑(わらい)です)

 

 

昨今、猫も杓子も編集で

自分の発露というものが少なくなっているように思います。

仕事においても如何に構造的に編集するか、

という部分もあるので編集自体を悪くは思いません。

 

ただ、特に何気なく耳にする音楽にはその傾向が顕著で

書籍においては松岡正剛さんが提唱するような

構造的な編集がメインで

まだましだと思いますが、

日常耳に入る音楽には

割と即物的なつなぎ合わせ(要するにパクリのつなぎ合わせ)が

ヒップホップの隆盛以降

多いような気がします。

 

油断するとすぐに耳に入っている

即物的な編集の音楽を避けるようにしたとしても

小室哲也さんから続いている

4度4度4度のコードラインに代表されるような

分かりやすいコードラインと物語の音楽が

すぐに耳に入ってきて

そんな現状に割とげんなりとしてしまいます。

 

だからと言って椎名さんとか上原さんのような

編集技術が高く

露悪的であったり扇情的であったりする表現も受け付けないし、

BECKさんが近年発売された

楽譜だけという

先鋭的すぎるものに対しても拒否感があったりして

自分としては

どんなものを聞いていくのかというのが日々悩みどころです。

 

結局昔から好きだった

エルビスコステロさんとか

ボブディランさんとか

玉置さんとか

いつもの自分の枠をでることができません。

 

大衆的なものも 嫌だけど

先鋭的なものも苦手という

聞き手としては非常に中途半端な位置におります。

 

で、このかなり粗い文章の

結論をいうと

日本では

笹川美和さんが一番好きなのです。

 

メジャーに復帰されて最初は

あれ、このアレンジ、デビットガッタさん入っているんじゃないのと

がっかりしたこともありましたが

聞けば聞くほどよくなる

味わいのある歌は

ものづくりに関わる人間として

どんなに身を削っているんだろうと、

どんなに0から1にする苦しみを

越えてきたのだろうと、

涙するほど

感動してしまいます。


(これも大好きな笹川美和さんの紫雲寺)

 

 

ああ、ライブ行きたいなあ~。

もうすぐ彼女のふるさとの新潟行くのですが

新潟でしかやっていない彼女のラジオが楽しみです。

 

 

以上、粗くまとめた、とりとめのない話でした。


 

2015年06月30日 00:00

2015年 麻 はじまりました


 



暑くなってきましたね。

梅雨時の鬱陶しい気候は

夏風邪を引きやすいので

皆様くれぐれご自愛ください。

2015asa

2015年

越天楽の嵐山店と

越天楽の百貨店イベントで

はじまりました。

 

2015asa1

越天楽の麻は

黒と白の

2色で

涼しく

しっかりとした

肌触りの良い生地です。

 

是非、この夏試してみてください。

 

皆様にお越しいただけること

スタッフ一同お待ちしております

 

2015年06月15日 00:00

お伊勢さんの床若とお店


 

 

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(写真はお伊勢さんに行くとなぜか必ず寄ってしまう多岐原さんです)

 

今年もお伊勢さんに

大切な通過儀礼としていって参りました。

特にお願いごともなく、

作法も無視して、

行く前から

四足である松坂の牛さんを

むしゃむしゃ食しているような旅ですが、

毎回思うことの多い旅でもあります。

 

その一つが床若です。

 

お伊勢さんとその周辺は

死と再生

地のエネルギーをかえるために

昨年20年ぶりに遷宮をされました。

この場所を変えることを床若(とこわか)と言います。

 

これってすごく矮小ですが

お店にも通じるように感じます。

 

お店の場合は20年同じことをしていたら

エネルギーの枯渇云々の前に

間違いなくつぶれますので

3年ぐらいで何らかの床若の様な

竹の節(ふし)を創るような事が必要だと思っています。

 

この節(ふし)を創る事は傍から見たら

即効性のない行動のように見え、

問題ばかりで、

大変そうで、

無駄なことに見えますが、

この節を創らないと

伸びていく最中で

間違いなく折れてしまうだろうと思っている

僕にとっては

すごく大切にしている行動でもあります。

 

昨年はこの自分なりの床若、

節(ふし)を創る作業として

縦横無尽をオープンしましたが

まあ、今回特に大きい節で

節を創るのにすごく時間がかかっていて

いまだに一年以上かけて節を創っている最中です・・・。

 

ようやく節が出来つつあるかなあ

と感じだしたのが

つい最近で、

良き人達に集まって頂き

今年中には良い節が出来そうな感じです。

来年には伸びていきたいなあ。

 

小さいお店にとって節を創るとは

目先の結果よりも

「強み」と「姿勢」だと考えているので

それを良い循環で創っていける人達に

集まって頂けている最近は

有難い限りです。

 

そういうことを考えながら

頂く赤福氷は

抹茶なのに甘ったるく、

一方で

後2年ぐらいしたら

しなければならない

うちなりの床若を考えると、

特にはじめは

自己否定から入るだけに、

すごく苦いだろうなあと

想像してしまい、

食べていると甘ったるいのに

想像で苦みを感じる

いつもの通過儀礼の一つでございました。

 

 

以上、赤福さんの赤福氷は抹茶なのに甘すぎるという話でした。

 

2015年05月31日 00:00

恩人を偲ぶ


 



 

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(写真は故人のお好きだったお酒と牡蠣です)

 

 

今回も個人的な内容です。

読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

昔お世話になった恩人が若くして物故されて

ずいぶん経ちました。

その方のご友人とその方を偲びながら食事をしようと話して居たのですが

忙しさもあり数年たってやっと実現しました。

 

自分をしっかり持たれた抱独の方でした。

常におっしゃられていた慎独も

相変わらずままならない今の自分と

もし、お会い出来たらどんな話をするかなあと考えながら

偲ぶ時間は不思議と楽しい時間となりました。

いつものようにお酒は過ぎてしまいましたが・・・。

 

 

また数年後にお会いしましょうね。

 

2015年05月12日 00:00

お金を借りるということ  時事問題のつもりです・・・





 

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(写真は越天楽です)

 

いつもお読みいただき有難うございます。

ブログをはじめて予想外のことが起こりまして・・・。

嬉しく思いながら若干困惑もしております・・・。

 

基本的にこのブログは僕の個人的なおもいを

一方的に書いていくだけと思っていましたので

コメント欄というのは設けていないのですが、

そのせいもあってか予想外に多い

メールでのご質問やご要望をいただいております。

 

はじめた時は越天楽、縦横無尽のお客様に

社長はこんな人ですよという親しみを持って頂く、

楽しんで頂く程度で考えていましたが、

書いているうちに

自分の考えを言語化するのに

非常に便利だなあということに気づいて

最近は自分の思考を深める為に

もっぱら備忘録として使用しております。

 

申し訳ないのですが

お店の事や作品の事に関しましては

もちろんすぐにお返事いたしますが、

備忘録等個人的な内容に関するご質問に関しましては

同じような内容のご質問も頂いておりますので

すぐにお返事という形ではなく

機会を見つけて

このブログでまとめて文章として書きたいと思っております。

すぐにお返事を書かないこと

ご容赦くださいませ。

 

 

で、ご要望の一つに

時事問題はないんですか?

時事問題もできたら書いてください。

というようなメールも頂きましたので

得意でないうえにあまり興味もない分野ではございますが、

僕なりの時事問題の内容を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

昨年の年末に選挙がありまして

まあ結果は予想通りとなったのですが、

そうすると経済を盛り上げよう

民間投資を盛り上げようということが本格的に起こってきまして、

頑張ってるなあ~とは思いますが

これ、日銀が量的緩和をやめた瞬間に

クラウディングアウト
(要するに金利が上がるということです。詳しくはご自分で調べてみてくださいね)

が起こることが決定したようなもので、
(僕がそう思っているだけで実際は分かりませんよ)

とすると

中小企業のオヤジがするべきことは

金利の低い、今のうちにお金を借りておく、

ランダムアクセスの為にも

今借りておくことが

絶対的な優位に立てて

バッファ(余裕、遊び)も持てる

誰が見ても分かる良い行動でございます・・・。

 

 

ただ、

中小零細企業のオヤジである

僕は

どうもこのお金を借りるというのが

体質的に苦手、

というか好きではなく

諸事情で家のローンはしておりますが

商売としては一切借り入れをしておりません。

 

 

先日もどこで調べたのか分かりませんが

某金融機関の方から

そこそこの条件でのお話を頂き、

数字の専門家が寄ってくるというのは

良くない兆候だとおもいながら

でも、非常に有難いともおもいながら

やっぱりごめんなさい

とお伝えしております・・・。

 

 

個人の家のローンに関しては

そこそこ出来る手は打っておりますが、

商売の借り入れに関しての

明らかに有利なのにしないという

この自分自身の頑なさは

自分自身でうんざりします・・・。

 

 

この経済的合理性のなさが

中小零細企業のオヤジでいる

理由なんだろうなあ・・・。

うーん・・・。

 

 

結局時事問題と言いながら

中小零細企業のオヤジの

ボヤキでしかない内容しか書けておりません・・・。

 

 

以上、やっぱり時事問題は無理だなあ~

という話でした。


 

2015年03月14日 00:00

2015年2月の越天楽、縦横無尽 小林秀雄さんがなぜか好きではないのです・・・




 
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2015年2月越天楽
 
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2015年2月縦横無尽
 
今回で半年間お店の写真を紹介いたしましたので
ひとまず終了させて頂きます。
今後はわざわざ社長雑記で見ていただかなくとも
越天楽ホームページのトップページで
いい写真があれば少しずつ紹介させて頂きますね。
 
 
 
 
下記、どうでもよい話ですので
読みたい人だけ読んでくださいね。
 
 
 
小林秀雄さんのことがなぜか好きではないです。
彼の著作は読める限りすべて読みました。
日本が生んだ奇跡的な知識の滴、塊みたいな人で
「人々は様々な可能性を抱いて生まれてくる
彼は科学者にもなれたろう
軍人にもなれたろう
小説家にもなれたろう
しかし彼は彼以外のものになれなかった
これは驚くべき事実である」
という言葉は今いる必然を感じざる得ない素晴らしい言葉です。
だからなぜ好きになれないのか分からないでずっと自問自答していました。
 
一方最上徳内さんは大好きです。
「自分はただ、一筋の道を歩いているだけだ。
他の人生を求めようと思わない。」
とおっしゃったといわれています。
息子の名前をこれにちなんで一道とつけようとしたぐらい好きです。
周囲の反対で断念しましたが・・・。
 
意味は一緒ですよね。
でも小林さんは好きではなく徳内さんは好きです。
 
なぜなのかなあと思ってきたのですが
先日、大好きな奥さんと
まあ犬も食わないようなことがありまして・・・。
その中で、もしかしたらこれかなあという
答えなようなものが出てきました。
 
 
徳内さんは樺太を歩いて自分で調査して
結果を出したり
シーボルトさん達に認められるところもあったけれども、
上司に諫言して折り合いが悪かったり、既得権益の集団と衝突したりで
不器用なままで亡くなられました。
その膨大な量の実践に対して
後世では実績通りに高く評価されていますが、
生きている間、いまいち人気がなく
また、本人も人気に関心がないうえ愛想もなく、
泥臭くて、風采のあがらない人でした。
 
 
一方秀雄さんは有名な詩人たちともお付き合いもあり
将棋などにも一言あり
男前で女性にもてもてで
知的な作業をして、それに対して人気もある
まわりの評判という面では充足された人生を過ごされています。
ただ、後世を含めた具体的な評価は
批評という分野を好まない日本人の性質を差し引いても
その実績のわりに低いように思います。
 
 
それで先日考えていたのは
要するに男前に対する嫉妬ではないかということです。
おそらくこういう歴史的なことは
今の日本では男性が評価することが多いから
不当に評価が低いんだと思います。
僕もそうですけど偉い男性の学者さんの根底に
「あいつ、なんだかちゃらちゃらしてるし、口だけだし、女にもてて腹立つ」
みたいなことはあったんだろうな~。
(あくまで僕の個人的な意見ですよ)
 
 
これをひっくり返して考えると
 女性に評価されると
男は嬉しいし
違う人が評価されていると
どんな偉い先生でも嫉妬する。
女性に評価されないと
男はさびしいし自棄になるということですね。
 
そういうわけで特に身近な奥さんに評価されると
男はひょいひょい調子に乗って
いい結果をだしますので
僕を含めてご主人を大切に褒めてあげて下さいね。
という話でございます。
 
 
で、そういうことかと一人で頓悟していたら
きちんと人の話を聞かないということで
余計に火に油を注ぐような結果になってしまいましたが・・・。
 
 
 

以上、どうでもよい話でした。

 
2015年03月04日 00:00

販売の神様

 

 



 

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(写真は売り場で急に咲き出した梅です)

 

 

 今回も自分自身に対する備忘録です。

 今回特に意味が分かりにくいし、同意しにくいと思うので

 読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

 

商売をはじめて20年になりますが

同時に販売をはじめて20年にもなります。

 

いまだに自分自身で売り場に立って、販売することにこだわって

様々ないいお話しを頂いても、仕事が重なったり

規模を拡大するものだったらお断りしています。

特に百貨店さんなんかはプロの販売員さんがいらっしゃるので

彼らにお任せして色々仕事をしたらいいのに、

そこまでこだわらなくてもいいいのに、

だから小さい会社のままなんだみたいな

嫌味もたまに言われます。

 

自分たちで作ったものを自分たちで届けたい、

自ら地方に行って、地のものを頂き、美味しいお酒を飲んで、いい温泉に入る

といった理由も(特に後者は大きな理由ではありますが・・・)

もちろんありますが、

他に大きな個人的な二つの理由があります。

 

今回はそのうちの一つを自分の戒めのための備忘録的に書きます。
(よくさぼって、それるので・・・)

 

 

一つ目の理由は

たまに

「販売の神様が降りてくる」

ような瞬間を味わえるということにつきます。

 

大好きな落語家の立川談志さんもたまに落語の神様が降りてきたとしか言いようがない

凄い落語を披露されていましたが、

僭越ながら同じように
(もちろん談志さんの降りてくるレベルにしたら比べ物にならないくらい浅いですが)

販売している時に、

自分ではうろ覚えだし

自分でない自分が動いたとしか思えないような

後から見たら凄い結果が出ている時間があります。

 

売り場の隅々まで、

柱の向こうで何をお客様が触られたか、

後ろにいるお客様の一挙手一投足まで、

何故かわかる、

そしてその時は何をご提案したら喜ばれるのか

今接客していないけど商品を見ているお客様にも

どんなタイミングでお声掛けとご提案をしたらいいか

すべてわかる瞬間があります。

 

その時にお話ししたお客様は

凄く喜んで頂いて

必ずまた来て頂けます。

 

スポーツの世界では「ゾーン」

学問の世界では「フロー」

と言われるものに近いかとも思うのですが

スポーツでも学問でも実際に体験したことがないので

それがそうなのかはわかりません。

 

僕はこれを味わうために販売の現場にいる

といっても過言ではありません。

 

 

ただ、前提条件を下記に書いていきますが非常に厳しいです。

 

・目の前のしなければならない火消し仕事をすべて済ませている。
 (集客、そうじ、ディスプレイ、媒体、在庫の把握、顧客様の状況把握、環境の把握等できることをすべてしていること。最近はハードルが上がってきて以前は売り場と在庫の把握だけで良かったのですが、嵐山のお店の在庫把握までしないと降りてこなくなりました・・・。そのうち越天楽の在庫だけでなくて縦横無尽の在庫把握や手織りの布の状況、デザインの進捗まで行きそうだなあ・・・。)

 

・2念をつがずに売り上げを見る。
 (売り上げを見るけど売り上げにこだわらない、売り上げを見ないことにもこだわらない。ただそのまま売り上げを見るということ。この2念をつがないというのは臨済宗の白隠さんの言葉ですが見たくない現実を見るうえで非常に大事なので後日備忘録として書きたいと思います。)

 

・でも、これからの売り上げにはこだわる
(売り上げの結果に関しては2念をつがずに見るけど、これからあげる売り上げには関しては執着して執着して執着しないと降りてきません。お客様が喜んで頂いた結果は売り上げでしか数値化されないので。)

 

・この販売の神様がやってくる前には必ずお客様が来ない、売り上げが上がらない時間があるけどその時に集中力を切らさない
(なぜだか降りてくる前に、必ず水に潜って息を止めている我慢比べのような時間があります・・・)

 

・言い訳、依存をしない
(天候、集客、時代や社会情勢等の環境のせいにした瞬間に降りてこなくなります。また、誰かを尊敬したり、この人のやり方でと依存した瞬間に降りてこなくなります。ただし、依存ではなく構造的な真似は問題ないようです。)

 

・家族がご機嫌
(ここ数年で出てきた前提条件ですが大好きな奥さんの機嫌が悪いと、降りてこなくなりました・・・。)

 

 ・ノウハウや体系を追わない
(こうすれば売れる、今までの経験でこうやって売れてきましたよ等の近道の話、プロセスカットには一切耳を貸さないこと、それに対して魅力を感じたり、心が揺れるたりすると降りてこなくなります。)

 

・今までの経験にすがらない
(前にこれはうまいこといったからと、同じやり方に固執すると降りてきません。ただ、うまいこといったやり方を自然に続けても大丈夫なので、要するに経験に対する依存が駄目ということなのかなあ。)

 

・販売している自分を常にもう一人の自分が見ている
(いわゆるメタ認知や鳥瞰と言われるものです。これがないと降りてきません。特にこれは必須です。ただ、これをするとものすごく孤独感があるので、この孤独感をゆっくり味わうというのも結構重要です。)

 

・自分を常に楽しい状態に置いておく
(これは自分が美味しいお酒を飲んだり、美味しい地のものを食べたり、いい温泉に入ったりする言い訳のような気もしますが・・・。)

 

・スピードを持って量をする
(思い付いた新しいテーマに対して推敲した後は、スピードを最優先にして実行する。常にランダムアクセスの量を増やしていくことを意識する。)

 

・頭ではなく身体で考える
(これは今のところ言語化できていません。第六感とか、これは危ないなといった身体的感覚を大切にして磨くといったところに近いような気がします。後日言語化出来たら備忘録としてまとめておきたいなあ~。)

 

・必ず降りてくると信じている
(なぜだか、降りてくるわけないだろうと思っていると降りてきません。)

 

こうしてみると前提条件多いなあ・・・。

昨年はさぼり気味で3回しか降りてこなかったので

今年2015年は

一度の百貨店イベントで一回

越天楽嵐山店でも区切りごとに一回
(越天楽嵐山店ではほとんどお店に入っていなかったので今まで一度も降りてきていませんし)

販売の神様が降りてくる時間を

味わえれば嬉しいなあ~。

というのが今年の目標の一つです。

 

ちなみに販売の神様が下りてきて

最高の数値的な売り上げは

単価一万円強で

僕一人で

10時間で100万円ぐらいなので

今年はそれも越えたいなあ~。


(ここに数値を書いたことで数値を意識しすぎるようになって、降りてこなくなったなあと思ったらこの数値の一文は消します。今のところ有効だと思っているけど、逆効果の場合もあるので。)

 

 

ということを考えて書いていると

いい温泉に行きたくなって、

今は出張中ですので

自分を楽しい状態に置いておくために

温泉に行ってきます(笑)

 

 

 以上、この意味の分かりにくい

同意しにくいであろう文章を読んで頂き

有難うございました。


 

2015年02月16日 00:00

事務作業と談志の「芝浜」


 



 

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(写真は移動中にたまたま見えた富士山です)

 

 

今回もどうでもいい話です。

読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

生来のせっかちで

机に長いこと座ることができません。

 

百貨店さんのお仕事で多くのお話を頂いているのですが

どんなに売れていたり、感じのいい百貨店さんでも

教育という1時間から4時間もかかる

百貨店さんのルールと販売についての有難い話を教えてくれる

机に座って人の話を聞かなければならないことがあるだけで

即座に依頼をお断りするぐらい

机に座っていることが嫌いです。

 

 

そんな僕が年に何度かどうしても机に座って作業しなければならない時があって、

経理のまとめが主な内容ですが、

嫌いことをごまかすために

ここ数年はずっと落語を聞きながら事務作業をしています。

 

で、2014年の税務用会計は立川談志さんの色んな「芝浜」を聞きながら

経理内容のミスがあるかどうかは知りませんが、なんとかほぼ終わりました。

 

立川談志さんは大好きな落語家で、

落語を純粋に楽しもうと思って聞くなら

明らかにライバルといわれる志ん朝さんの方が聞きやすいのですが、

談志さんの生き様が好きで、

いい時もあればボロボロの時もある

ひどい時は納得いかなくて高座に上がらないような

談志さんの落語が好きで、

1つだけの芝浜を独立して聞くよりも

談志さんの色んな芝浜を聞くことで、

1つ1つの点が線になり、面になっていく

その感じが大好きで、

談志さん最後の芝浜なんかは

その死に際に

涙しながら、

聞きながら、

はかどる事務作業という感じでした。

 

 

なんとか続いている零細自営業者は大体そうだと思いますが

一つ一つにテーマを持って仕事をしています。

ただ、テーマを持てるというのは贅沢なことで

談志さんのように才能というバッファ(余裕)があれば

テーマに集中できますが

才能もない零細自営業者は

地道に内部留保して、目の前の火消し仕事をこなして時間をつくり

お金と時間のバッファを何とか作ったうえで

はじめてテーマを追えるという

結局、日々の地道な作業が最優先という

身もふたもない状況です。

そしてようやく追っかけることのできるようになったテーマは

ほとんど外れます・・・。

ごく稀に大当たりもありますが。

 

 

志ん朝さんの落語に代表される一つのテーマをずっと洗練していく落語よりも

一つ一つにテーマを持ちながら足掻いて、

常に新しいテーマを追い求めている為、

いい時は神がかって凄い、

でも失敗した時は酷い
(談志さん本人がそうおっしゃっているだけで素人が聞いたら凄いですけど)、

そんな自分にとって酷い落語を

自分で駄目だなあとぼやく

そんなトータルの談志さんを鑑賞する

談志さんの落語が大好きです。
 

 

 

僕自身性格的に人生であまり後悔はしたことないのですが、

テレビ番組の企画だからとバカにして

行かなかった死ぬ間際の談志さんの

映画「ニューシネマパラダイス」のラストシーンのようだといわれる

2010年の高座「落語チャンチャカチャン」。

 

行きたかったなあ~。

生で見たかったなあ~。

2007年の伝説と言われる芝浜よりも

見たかったな~。

 

ただの後悔ですね・・・。

 

 

以上、どうでもいい話でした。

 

2015年02月12日 00:00

人智の生んだもっとも最大な発明の一つに今から取り掛かります・・・  2015年1月の越天楽、縦横無尽





 

 

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写真は先月の越天楽黒フェア看板です。

 

ゲーテさんは「会計は人智の生んだもっとも最大な発明の一つ」

とおっしゃっていました。

私は今から取り掛かります・・・。

 

 

もっともドイツではなく日本の会計なので
(ドイツがどうなのかは定かではありません)

年間で言うと二つ目のものになります。

日本の会計は実質利益確定の会計と

税務用の会計とが全く別物だと思っているので。

利益確定の会計は、ほぼ毎日しているのですが

二つ目の毎年税金を納めるための会計を

まとめて仕上げる必要があって、今回はその二つ目の方です。

 

 

これは非常に意志力を必要としていまして、

ただでさえ弱い意志力が年齢とともに減っているので

ここ数年は自分の意志力をあきらめて

何とか意志力が出る環境をつくることに努力しています。

 

 

で、大好きな奥さんの実家で合宿にも入ります。

居心地がいい中で

適度な緊張感のある環境というのは

得難い環境です。

 

町にある道路も信号も僕の税金が少し入っているに違いないと言い聞かせながら

社会資本の使用料と考えたら安いかもしれないと言い聞かせながら

貴重な時間と乏しい意志力を総動員して

向き合っていきます。

 

 

日本の会計とはすごく不思議なのですが

ちょっと頭を使わなければ

すぐに専門用語と複雑さの海に飛ばされて溺れて

どこにいるか分からなくなってしまいます。

 

 

頭を使えば使うほど

単純になるという

不可思議なものを目の前にしながら

今年も乗り切れるかな~。

 

 

まあさっさと済ませられたら

恐竜が好きすぎる息子を連れて

福井の恐竜博物館行って、ついでに蟹を食べてこよう。

 

 

環境つくってニンジンぶら下げてるから

これで大丈夫なはず・・・です。

 

 

 

2015年1月越天楽
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2015年1月縦横無尽
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2015年02月01日 00:00