京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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社長雑記

雨月物語





 

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(写真は平安神宮さんです(以上、11月からの四神相応でした))

 

 

感性の少ない理屈屋が映画を観るときは

その映画のバックグランドを調べたり、

その映画の分母となる映画を観たり、

監督の成育歴や系譜を遡ったりと、

出来る限り情報を集めた後に観るので

観る前から感じることが決まっているような弊害はあるのですが

たまにその予測を超えるような作品に出会うことが面白くもあります。

 

グザヴィエ・ドランさんの映画は予測を常に上回る内容で、

才能とは年齢は関係ないのだなあと感じさせられて

「たかが世界の終わり」

もすごく楽しみにいつものように下調べをしていました。

 

その過程で溝口さんの雨月物語をみる必要があり、

(細かく書くと黒沢清さん~タルコフスキーさん~溝口さんの流れです)

ただ、歳を重ねるごとに怖いものが苦手になってきて、

最近ではホラーの宣伝さえ怖くてみることができなくなったくらいだし、

昔みて少し怖かったイメージもあるし、

DVDを借りたはいいものの

夜に一人ではこわいので、

大好きな奥さんに一緒にみるように頼みこんで

寝る前にみることにしました。

 

ふと横を見ると奥さんは眠そうで、

「先に寝たらいいよ」

とやせ我慢していうと

「あらそう、おやすみ」

と予想に反してさっさと寝室に向かいながら

「今から怖くなりそうね」

とニヤッと笑って上がっていった姿を見て、

「も、もうこれぐらいみたらいいかな。ね、寝るよ」と

慌ててDVDを消して、寝室に向かうのでした。

 

ちなみに黒沢さんの「ダゲレオタイプの女」も怖くてみることができませんでした…。

 

以上、怖いものはもう無理です…という話でした。

2020年01月01日 00:00

ヤマモトコーヒーさんのフレンチトースト





 

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(写真は八坂さんです)

 

 

年に一度、12月には

大切なスタッフさん達と

個人面談を行うのですが、

楽しみと慰労もかねてヤマモトコーヒーさんで話をしています。

 

大好きなのはキリマンジャロで

毎日家で飲むコーヒーも美味しいのですが

香り、口当たり等々

さすがにプロは違うなーといつも感心しています。

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そんな中たまたま注文したフレンチトーストが凄く美味しくて

今まで食べた中で一番美味しくて

次来たときもこれだなと決まってしまったぐらいなのですが、

最終日店長と面談の時に

それまでメープルシロップの存在を忘れていたことに気づき

愕然としながらも、つけてみると

これまたより美味しくいただけるのでした。

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ちなみに以前紹介した時と代替わりされて

息子さんと息子さんの奥様がお店に立たれていますが、

先代のご主人のコーヒーの味と

ご主人の奥様が作り出す空気感はしっかりと受け継がれていて

相変わらず素敵で大好きなお店です。

忙しさから中々伺えませんが…。

 

 

以上、好みですがホイップ付きがおすすめかなあ~という話でした。


 

2019年12月12日 00:00

母の料理とベッシーさん





 

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(写真は松尾さんです)

 

子どもは母が好きというのが世の常ですが

我が家の子供達もご多分に漏れず母親のことが大好きです。

大好きな奥さんがどんな料理を作っても

「ちゃーちゃん(子供たちは母親をそう呼びます)の料理は世界一美味しい!」

と大絶賛します。

もちろん美味しいのですが、日によっては味付けの違いもあり

新しい料理を試すことも多いので改善していくものもあるので、

「それはプラシーボだろ。」

と子供たちに言って、

昔、シャーマンが病気を治したように

「世界のほとんどの問題は心のありかたで解決するけれど、だからといってやみくもに信じるのではなく、まず自分で感じて考えて、判断したり行動したりするんだよ‥そしてその後に全身全霊で信じるんだよ‥」

と話をするのですが、

もちろん父親の長い話を子供たちは聞くわけもなく、

日々、「世界一美味しい」というセリフを聞く羽目になるのです。

 

 

思春期の終わりに格好をつけて、大瀧さんの分母分子論にも少しかぶれて、クラプトンさんとかストーンズさんとかの分母は

ベッシースミスさんとか、マディーウオーターズさんとか、ロバートジョンソンさんだし、

やっぱり分母はいいよなときいていたのですが、

実際は形だけで、その良さはよく分からず、

クラプトンさんやストーンズさんの方が正直ききやすいと思っていて、隠れてCDを買ったりもしていました。

 

その後ずっとブルースからは遠ざかっていたのですが、

先日たまたまきいたベッシースミスさんがすごく良くて

心に沁みる気がしてそれからしばらく毎日のようにきいていました。


(ベッシーさんの「呻きながらどん底を這いずる俺のことに誰も興味がない」(僕の意訳です)。中小零細自営業者のテーマソングのような曲です(笑))

 

 

それで、奥さんに

「若い頃分からなかったけど、やっぱり歳を重ねると良く感じるものってあるよね~」

と話すと

「それは、プラシーボでしょ」

と言われ、

「いやいや歳を重ねて分かることがあるんだよ」

と答えながら、やっぱりプラシーボかもしれないと思うのでした。

 

以上、やっぱりプラシーボかもしれない話でした。

 

2019年12月01日 00:00

大瀧詠一さんと子猫





 

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(写真は城南宮さんです)

 

大瀧詠一さんを初めて認識したのは学生の時だったか

毎年年始に山下達郎さんと対談していたラジオで、

まじめな口調でふざけたことをいう、よく分からないオッチャンだなあという印象でした。

 

その後、分母分子論や普動説等、深い洞察を知り、

もちろん、日本のポップス先駆けでいることによる他の人々と同様

経済的な恩恵、いわゆる飯が食えるということもあったにせよ、

実に自らの理論と行動の一貫性をぶらさずに、

自らの持ち分を成熟させ続けた方でした。


(「風をあつめて」。紹介するのを「五月雨」と悩みましたが時期的にこちらにしました)

 

 

先月、台風の前の日に

我が家に子猫が迷い込んできて、

どんなに待ってもお母さんが来ず、

うちで引き取ることにしたのです。

 

様々な生き物と暮らしてきたけど、

猫は初めてで、

その生きることと自らの持ち分に真っ直ぐな様子をみて、

大瀧詠一さんを思い出して

彼にまつわる曲をかけながら、

離乳時期なので手ずからご飯をあげたり、

まだトイレが自分でできないので出させてあげたりと、

現実的な作業をするところも

実に大瀧さん的だなあと勝手に思うのでした。

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(名前はキリクです)

 

 

以上、我が家に子猫がやってきた話でした。

2019年11月06日 00:00

やっぱり美味しいリエットさん

 



 

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(写真は東寺さんの蓮池です)

 

いつもお伺いしているリエットさんを

前回も紹介しましたが

やっぱり美味しいので紹介させていただきます。

コースもはじめられるそうなので、

是非行って見て下さいね。

個人的には京都で一番好きな洋食屋さんです。

 

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明太子ピザのハーフです。

 

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うにのクリームパスタです。

 

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ハンバーグとエビフライです。

 

 

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マスターまた伺いますね!

 

2019年07月22日 00:00

有難う蕎麦祥さん





 

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(写真は家族みんなと楽しく泳いでくれた淡路じゃのひれドルフィンファームのレモンちゃんです。)

 

店頭でごそごそしていた時に

大好きな蕎麦屋であるそば祥さんの奥様がたまたま通られて

6月のどこかでお店を終わられるとうかがいました。

 

はじまりがあれば終わりがあるし、

いつかは来るだろうけど

美味しい蕎麦が食べたい時にいつでも行ける場所がなくなることは

とても寂しいことです。

 

当たり前にあることが、当たり前であることは

とても貴重で、今身の回りにある当たり前のことを

あらためて考えさせられる出来事でした。

 

中小零細自営業者の僕たちにとっては

今、当たり前に深めようとするこだわりや美観を

お客様に届けることができなくなったり、

つくりあげることができなくなった時、

妥協するのか?

閉じていくのか?

 というのは悩みどころで、悩みどころといいながら

自分の業に生きる限りは縮小して閉じていくしかないよなあと、

ご主人の美観を感じることのできる美味しい最後の蕎麦を頂くのでした。

 

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ご主人、奥様、本当に今まで美味しい蕎麦を有難うございました。

 

2019年06月13日 00:00

久しぶりの美味しいもの処





 

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(写真は晩冬の朝熊さんで咲いていた梅です)

 

 

寒さが厳しいですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

年始の会議の後、久しぶりに

みんなで美味しいものをいただいてきました。

 

行く回数が減ったからか、

食べに行っても自分たちがいいなあと思わなければ紹介しないからか、

更新が滞っている美味しいもの処のページも

久しぶりに更新いたしました。

 

ボルタさんというお肉とお野菜のお店です。

JR嵯峨嵐山駅に近いところにあり、

ご家族でされていて

つくられたご主人のお人柄がでているような優しい味

をぜひ味わいに伺ってみてください。

 

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みんな満足しましたよ。

 

2019年02月11日 00:00

梨とフェリーニ




 

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(写真は天神さんの大黒さんです。鼻の穴に石がのりました。いいことあるかな?)

 

親とは有り難いもので、

子どもの時、家にある梨をすべて食べ尽くしたことのあるくらい大好きだったことがあると、

今では嫌いなわけではないけれど、すごく好きなわけではないと何度伝えても、

毎年のように大量の梨を送ってきてくれます。

 

子どもができるまで、「要らないと言っているのに…」と思っていたけれど、

子どもができてからは、「ああ変わらず有難いなあ~」と思うようになりました。

 

以前、「この世界の片隅に」という映画を紹介した時に

何人かの方から感想を聞いたのですが、

それぞれの方の感想が全く違っていて、

良い映画ではよくあることですが、

それぞれの方が持っている知識の量、前提条件、立場で感想が変わってきていて、

その人自体を表しているような感想を非常に興味深く聞いていました。

 

映画でも、音楽でも、読書でも

結局その人が持っている前提条件と力以上のものは入らずに、

情報の量が多く、情報の格差が限りなく少なくなってきていて、

海外の論文ですら簡単に手に入る時代になって余計に、

個々人持っている力が問われる景色は面白いなあと思います。

 

ずっと昔フェリーニさんをはじめて観たとき

何の知識、前提条件もなく観たため、

全然分からなくて、悔しくて、

そこにあったパンフレットだか、ポスターだかに

「実存主義」

と書かれていて、一生懸命「実存主義」関連の本を読んで、

もう一度観てみると、分かった気になったことがありました。

ただ、「実存主義」の雄であるハイデガーさんが、

理屈っぽく、小難しく、

好きなんだけど面倒くさくて
(あくまで僕が思っているだけですよ。お弟子さんのハンナアーレントさんはシンプルで大好きなのですが)

ずいぶん苦労した覚えがあります。

 

で、結局質を上げるのは深堀りしかないなあ~と

改めてフェリーニさんを観ていくかなあ~と思うのですが、

ハイデガーさんがなあ~……。

 

 

以上、いつものグダグダした感じです‥

という話でした。

 

2018年10月08日 00:00

旅立ち





 

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(写真は八坂さんの阿形、吽形です)

 

先日、越天楽イベントに出店していた売り場に

いつもお越しいただくご夫婦が今回も来てくださいました。

 

奥様はもともとふくよかな方だったのですが

ご病気でお痩せになっておられ、

優しいご主人がお荷物をお持ちになっておられました。

 

お二人とも穏やかに微笑まれていて、

それは一幅の絵のような美しい佇まいでした。

 

奥様がにっこり笑って

「もうすぐ旅立つから最期に着る服を探しに来たのよ」

とおっしゃられて、涙が出そうになりましたが、

一緒にワイワイ探して、

今の細くなられた奥様にぴったりのお洋服が見つかりました。

 

「いい服があって良かった!」

と満面の笑みでおっしゃられて、

「またねとは言えないけど、頑張ってね」

と凛として帰られた後ろ姿を見送って、

この仕事に選ばれて本当に良かったと

感動をいただきました。

 

2018年06月27日 00:00

とっても美味しいリエットさん





 

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 (写真は大原野さんの新緑です)

 

ご無沙汰しております。

皆様お元気でいらっしゃるでしょうか?

 

店に立つことが増えるとお客様からおすすめの美味しいお店を

聞かれることが多くなります。

少し嵐山から遠いのですが、

月に最低一度はお伺いするお店を紹介しますね。

 

松尾大社に近いところにある。

RIET(リエット)さんという洋食屋さんです。

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何年も通っていて

何を食べても美味しいのですが、

いつも食べるのはカレードリアで、

ここ数年はメインにカレードリアしか注文していません。

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(中の卵はその日によってかためだったり半熟だったりどれも美味しいです)

 

 

サイドに必ず注文するシーフードピザです。

希望すればハーフにもしていただけます。

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(写真を撮る前に食べてしまいました…)

 

他にもパスタやオムライスや和牛ハンバーグもあっておすすめです。

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(日替わりのパスタです。どれも美味しいです)

 

 

また、他のものも注文した時は写真を追加していきますね。

誠実なマスターがお一人でされていて、

味はもちろん好みですがとっても美味しいので

是非一度食べて見て下さい。

(駐車場も横にあります)

 

2018年05月28日 00:00