京都嵐山 越天楽 縦横無尽

自分たちで面白いと感じる作品や商品を
自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しいです。

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娘と夕ご飯をつくる備忘録





 

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(相変わらず自粛しながらマスクを売っている縦横無尽です)

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(少ないディスプレイにも心を込めて)

 

 

コロナウィルスによる店の時短で(越天楽、縦横無尽とも11時から15時までです)

帰宅が早くなりました。

 

夕方になると

小学生の息子

「お腹空いた」

と口を開けば騒ぎ、

猫達まで

「お腹空いた」

とニャーニャー騒いで、

家の中は大合唱です。

 

そんな中、食べることは好きだけど料理をしたことはない、

学校が休みな中学生の娘と僕が、

夕飯作りをすることとなりました。

下記、夕飯作りにあたっての備忘録を書いておきます。

 

・常に上々の気分で

・下準備が大切

・味噌汁に酒粕を入れるとまろやかになる

・何を作りたいではなく、何の食材があるかでつくる

・手間暇かけるよりも時間を短くが大切

・レンジをフル稼働

・皮等の廃棄物は猫に危険なものもあるので、すぐにゴミ箱へ

・豪勢なものより簡単なもの

・次の日の献立は前の日に考えておく(娘と打ち合わせ)

・ご飯は先に炊いておく

・根菜は先に煮ておく

・玉ねぎは味噌汁に入れる時は繊維に沿ってきる。サラダの時は繊維と垂直に切る(例外あり)

・ネットにあるレシピ時間の3倍で考える

・野菜を沢山使いたい時は大量消費で検索する

・料理で使った皿はすぐに洗う

 

 

以上、これが毎日とは世の中の奥さん、お母さん達はすごいなぁと感心しきりの備忘録でした。


 

2020年04月24日 00:00

新型コロナウイルスと2匹目の猫





 

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(こんな時でも人間の世界に関係なく、今年も美しく咲いている嵐山の桜です)

 

いつも感謝しております。

新型コロナウイルスにより

多くの方が不安や大変な思いをされていると思います。

先日家族から教えてもらった動画が

今の僕の気持ちを代弁していたので紹介しておきますね。

猫好きでない方も楽しめると思いますが、

猫好きな方はもっと楽しめると思います。
(個人的にはチュールのくだりがツボでした)

笑いは免疫を高めると言われていますし、

どんな状況の中でも楽しみを見つけて、笑っていければと思っています。

 

 

ちなみに2匹目の猫が我が家にやってきました。

オッドアイの白猫です。

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名前は「タラク」です。

1匹目が黒猫、2匹目が白猫で、碁石のようです(笑)



 

2020年04月01日 00:00

京都の大好きな和菓子 その壱~中村軒さんの麦手餅





 

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写真はお伊勢さんの次の床若の地です。

 

お客様に京都の和菓子も紹介して欲しいというお声をよく頂きます。

ふと思うと、いつも食べたい和菓子はだいたい決まっていて、

これを頂ければ嬉しいという和菓子もだいたい決まっているような気がします。

 

そんな、何となく食べると嬉しいな~という和菓子を

少しずつ紹介しますね。
(続くかどうかわかりませんが……)

 

ご紹介するのは中村軒さんの麦手餅です。

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歳を重ねて量を食べられなくなってきたので

小さい方もあるから小さい方にしようかと悩むのですが

結局大きい方にして、ぺろりと食べられてしまう

美味しさです。

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2020年03月01日 00:00

ゴロゴロしたおっさんとダラダラした女の子





 

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(写真は渡月橋からみた冬曙です)

 

重度の本好きなら一度は通るであろう本に

ジェイムスジョイスさんのユリシリーズがあると思いますが
(僕が勝手に思っているだけですよ)

ご多分に漏れず学生の時に触れる機会がありました。

 

重度の本好きに多い屁理屈言いをもってしても

上には上がいると思わせる理屈を積み重ねた上に

気が違いそうなくらい長い内容で
(翻訳された方に感嘆します)

歳を重ねて、

延々とジョイスさんの至高体験がかかれていると

認識するようにはなりましたが

今でもあまり近づきたくない本の一つです(笑)。

 

 で、その中に

「ぼくらは自分の内部を通り抜けながら、盗人たち、亡霊たち、巨人たち、老人たち、若者たち、未亡人や色事仲間たちに出会うのですが、しかし、いつだって自分自身に出会っているのです」

という文章があり、この一文に感銘をうけた覚えがありました。

要するに脱同一化前の相対化のことです。

 

が思春期になり

腹が立つことも多いけど

世界に対する認知の質が変わってきたように感じることが多くて

それは親として嬉しいことで

ツイツイいつものように大きなお世話で

将来役立つであろうと相対化の話をしてしまいます。

 

ある日、いつものように家でゴロゴロしていると

 娘がやってきて

「いっつもゴロゴロしてるねー。床と背中がくっついてるんと違う」

といったので、ここかなあと話をはじめました。

 

「俺がゴロゴロしているのは、

俺の中にゴロゴロしたおっさんがいて

俺がしょうもない冗談を言うのは、

俺の中にしょうもない冗談を言うおっさんがいて

俺がたまに頑張るのは、

俺の中にたまに頑張るおっさんがいるんだ。

俺の中にいるいろんなおっさんは

それぞれエネルギーが必要で

もし、ゴロゴロしたおっさんにずっと我慢させて

頑張りすぎるとゴロゴロしたおっさんは

怒って暴れだすんだよ。

暴れだしたら大変で長い間ずっとゴロゴロしないと収まらなくなるんだよ。

だから俺はこうしてゴロゴロしているんだ。

何かを頑張ろうとか、続けようとかする時は、頑張るおっさんや続けるおっさんではなくて、先にゴロゴロしたおっさんとかグタグタしたおっさんとか怠け者のおっさんとかにすごく気をつかわなければいけないんだよ。

言うなればすごく気をつかってゴロゴロしているんだ。」

というと娘は珍しく

「なるほど!そうか~、有難う」

 といってえらく納得していました。

 

 

それからしばらくしてやらなければならない宿題も手伝いもせず

ダラダラしている娘をみて

「お前、やることやったのか!」

というと娘は

「今ダラダラした女の子に気をつかってるねん」

というのでした……。

 

 

以上、思春期は難しい…という話でした。

 

2020年02月01日 00:00

雨月物語





 

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(写真は平安神宮さんです(以上、11月からの四神相応でした))

 

 

感性の少ない理屈屋が映画を観るときは

その映画のバックグランドを調べたり、

その映画の分母となる映画を観たり、

監督の成育歴や系譜を遡ったりと、

出来る限り情報を集めた後に観るので

観る前から感じることが決まっているような弊害はあるのですが

たまにその予測を超えるような作品に出会うことが面白くもあります。

 

グザヴィエ・ドランさんの映画は予測を常に上回る内容で、

才能とは年齢は関係ないのだなあと感じさせられて

「たかが世界の終わり」

もすごく楽しみにいつものように下調べをしていました。

 

その過程で溝口さんの雨月物語をみる必要があり、

(細かく書くと黒沢清さん~タルコフスキーさん~溝口さんの流れです)

ただ、歳を重ねるごとに怖いものが苦手になってきて、

最近ではホラーの宣伝さえ怖くてみることができなくなったくらいだし、

昔みて少し怖かったイメージもあるし、

DVDを借りたはいいものの

夜に一人ではこわいので、

大好きな奥さんに一緒にみるように頼みこんで

寝る前にみることにしました。

 

ふと横を見ると奥さんは眠そうで、

「先に寝たらいいよ」

とやせ我慢していうと

「あらそう、おやすみ」

と予想に反してさっさと寝室に向かいながら

「今から怖くなりそうね」

とニヤッと笑って上がっていった姿を見て、

「も、もうこれぐらいみたらいいかな。ね、寝るよ」と

慌ててDVDを消して、寝室に向かうのでした。

 

ちなみに黒沢さんの「ダゲレオタイプの女」も怖くてみることができませんでした…。

 

以上、怖いものはもう無理です…という話でした。

2020年01月01日 00:00

ヤマモトコーヒーさんのフレンチトースト





 

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(写真は八坂さんです)

 

 

年に一度、12月には

大切なスタッフさん達と

個人面談を行うのですが、

楽しみと慰労もかねてヤマモトコーヒーさんで話をしています。

 

大好きなのはキリマンジャロで

毎日家で飲むコーヒーも美味しいのですが

香り、口当たり等々

さすがにプロは違うなーといつも感心しています。

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そんな中たまたま注文したフレンチトーストが凄く美味しくて

今まで食べた中で一番美味しくて

次来たときもこれだなと決まってしまったぐらいなのですが、

最終日店長と面談の時に

それまでメープルシロップの存在を忘れていたことに気づき

愕然としながらも、つけてみると

これまたより美味しくいただけるのでした。

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ちなみに以前紹介した時と代替わりされて

息子さんと息子さんの奥様がお店に立たれていますが、

先代のご主人のコーヒーの味と

ご主人の奥様が作り出す空気感はしっかりと受け継がれていて

相変わらず素敵で大好きなお店です。

忙しさから中々伺えませんが…。

 

 

以上、好みですがホイップ付きがおすすめかなあ~という話でした。


 

2019年12月12日 00:00

母の料理とベッシーさん





 

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(写真は松尾さんです)

 

子どもは母が好きというのが世の常ですが

我が家の子供達もご多分に漏れず母親のことが大好きです。

大好きな奥さんがどんな料理を作っても

「ちゃーちゃん(子供たちは母親をそう呼びます)の料理は世界一美味しい!」

と大絶賛します。

もちろん美味しいのですが、日によっては味付けの違いもあり

新しい料理を試すことも多いので改善していくものもあるので、

「それはプラシーボだろ。」

と子供たちに言って、

昔、シャーマンが病気を治したように

「世界のほとんどの問題は心のありかたで解決するけれど、だからといってやみくもに信じるのではなく、まず自分で感じて考えて、判断したり行動したりするんだよ‥そしてその後に全身全霊で信じるんだよ‥」

と話をするのですが、

もちろん父親の長い話を子供たちは聞くわけもなく、

日々、「世界一美味しい」というセリフを聞く羽目になるのです。

 

 

思春期の終わりに格好をつけて、大瀧さんの分母分子論にも少しかぶれて、クラプトンさんとかストーンズさんとかの分母は

ベッシースミスさんとか、マディーウオーターズさんとか、ロバートジョンソンさんだし、

やっぱり分母はいいよなときいていたのですが、

実際は形だけで、その良さはよく分からず、

クラプトンさんやストーンズさんの方が正直ききやすいと思っていて、隠れてCDを買ったりもしていました。

 

その後ずっとブルースからは遠ざかっていたのですが、

先日たまたまきいたベッシースミスさんがすごく良くて

心に沁みる気がしてそれからしばらく毎日のようにきいていました。


(ベッシーさんの「呻きながらどん底を這いずる俺のことに誰も興味がない」(僕の意訳です)。中小零細自営業者のテーマソングのような曲です(笑))

 

 

それで、奥さんに

「若い頃分からなかったけど、やっぱり歳を重ねると良く感じるものってあるよね~」

と話すと

「それは、プラシーボでしょ」

と言われ、

「いやいや歳を重ねて分かることがあるんだよ」

と答えながら、やっぱりプラシーボかもしれないと思うのでした。

 

以上、やっぱりプラシーボかもしれない話でした。

 

2019年12月01日 00:00

大瀧詠一さんと子猫





 

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(写真は城南宮さんです)

 

大瀧詠一さんを初めて認識したのは学生の時だったか

毎年年始に山下達郎さんと対談していたラジオで、

まじめな口調でふざけたことをいう、よく分からないオッチャンだなあという印象でした。

 

その後、分母分子論や普動説等、深い洞察を知り、

もちろん、日本のポップス先駆けでいることによる他の人々と同様

経済的な恩恵、いわゆる飯が食えるということもあったにせよ、

実に自らの理論と行動の一貫性をぶらさずに、

自らの持ち分を成熟させ続けた方でした。


(「風をあつめて」。紹介するのを「五月雨」と悩みましたが時期的にこちらにしました)

 

 

先月、台風の前の日に

我が家に子猫が迷い込んできて、

どんなに待ってもお母さんが来ず、

うちで引き取ることにしたのです。

 

様々な生き物と暮らしてきたけど、

猫は初めてで、

その生きることと自らの持ち分に真っ直ぐな様子をみて、

大瀧詠一さんを思い出して

彼にまつわる曲をかけながら、

離乳時期なので手ずからご飯をあげたり、

まだトイレが自分でできないので出させてあげたりと、

現実的な作業をするところも

実に大瀧さん的だなあと勝手に思うのでした。

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(名前はキリクです)

 

 

以上、我が家に子猫がやってきた話でした。

2019年11月06日 00:00

やっぱり美味しいリエットさん

 



 

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(写真は東寺さんの蓮池です)

 

いつもお伺いしているリエットさんを

前回も紹介しましたが

やっぱり美味しいので紹介させていただきます。

コースもはじめられるそうなので、

是非行って見て下さいね。

個人的には京都で一番好きな洋食屋さんです。

 

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明太子ピザのハーフです。

 

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うにのクリームパスタです。

 

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ハンバーグとエビフライです。

 

 

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マスターまた伺いますね!

 

2019年07月22日 00:00

有難う蕎麦祥さん





 

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(写真は家族みんなと楽しく泳いでくれた淡路じゃのひれドルフィンファームのレモンちゃんです。)

 

店頭でごそごそしていた時に

大好きな蕎麦屋であるそば祥さんの奥様がたまたま通られて

6月のどこかでお店を終わられるとうかがいました。

 

はじまりがあれば終わりがあるし、

いつかは来るだろうけど

美味しい蕎麦が食べたい時にいつでも行ける場所がなくなることは

とても寂しいことです。

 

当たり前にあることが、当たり前であることは

とても貴重で、今身の回りにある当たり前のことを

あらためて考えさせられる出来事でした。

 

中小零細自営業者の僕たちにとっては

今、当たり前に深めようとするこだわりや美観を

お客様に届けることができなくなったり、

つくりあげることができなくなった時、

妥協するのか?

閉じていくのか?

 というのは悩みどころで、悩みどころといいながら

自分の業に生きる限りは縮小して閉じていくしかないよなあと、

ご主人の美観を感じることのできる美味しい最後の蕎麦を頂くのでした。

 

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ご主人、奥様、本当に今まで美味しい蕎麦を有難うございました。

 

2019年06月13日 00:00