京都嵐山 越天楽 縦横無尽

自分たちで面白いと感じる作品や商品を
自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しいです。

etenraku

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社長雑記

熊谷(埼玉県)に行ってきました


 


 

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(写真は妻沼聖天さんです)

2月中旬に熊谷の八木橋百貨店さんにお伺いしました。
昨年は大雪でびっくりしましたが、
今年は三寒四温でありつつ
冬らしい熊谷を楽しめました。

昨年7月
http://kyotoetenraku.com/zakki/433.html

昨年2月
http://kyotoetenraku.com/zakki/307.html

一昨年8月
http://kyotoetenraku.com/zakki/15.html

にお伺いしたところと基本的に一緒ですが
少しだけ新しいところやお気に入りをご紹介しますね。

 

 

慈げんさん
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(写真は今回も頂いた一番好きな抹茶ミルクあずきです。
店頭の写真を撮り忘れました・・・。)


食べログさんでかき氷一位になられたそうで
雪が降ってもかき氷を食べるために行列ができていました。
風の強い日の夕方に人が少なくなることがあって
数回ですが、その時にお伺いしました。
今回も残念ながら全種類食べることはできませんでした。


また、冬に頂ける美味しいうどんも
ご主人50肩で腕が上がらずに
提供を中止しているとのことで残念でした。
頂きたかったなあ~。
 

 

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バレンタイン限定の
「抹茶にガナッシュ」
中には生チョコが隠れています。
これ、美味しかったなあ。

 

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こちらもバレンタイン限定の
「ベリーベリーちょこっとキャラメル」
もはや見た目かき氷なのだかどうかも分かりません。
もちろん美味しいです。

 

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「生イチゴ」
フルーツのクオリティーも
年々上がっているように思います。

 

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「豆乳あずき」
甘さが控えめで食べやすいです。
2杯目に向いています。
ここではみんな当たり前のように2杯以上頂いています(笑)。

 

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スプーン休め?
のきゅうり漬け。
二杯以上頼むと出てきます。

 

 

聖天寿司さん
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トップの写真にある
妻沼聖天さんの参道にある
お寿司屋さんで
甘いお稲荷さんで有名なお店です。
聖天さんに伺った際によりました。

 

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これで1人前420円です。
朝早くに伺ったにも関わらず
僕の前の方は8人前、
後ろの方は10人前頼まれていました。

 

さわたさん
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こちらも聖天さん近くの
甘味処です。
聖天さんは今回初めてお伺いしましたが
建物の作り、雰囲気
とても気に入りました。

 

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看板のクリームあんみつ。

 

 

ヘリテージさん
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(写真は部屋から見た庭のライトアップ)
夏は日帰り利用ですが
冬は必ず一泊します。
(昨年は大雪で泊まれませんでしたが・・・。)

理由はここでは温泉に入りながら
熱燗を頂けるからです。
今年ももちろん伺いました。


寒い冬に、
あたたかい温泉に入って
熱燗を頂いていると、
日本人に生まれてよかったなあ~と
しみじみ思います。

今回は八木橋さんのご担当者さんのご好意で
口添えいただき
いいお部屋に格安で
宿泊できました。
有難うございました。

 

 

以上、熊谷はいいところでした。


 

2015年02月20日 00:00

販売の神様

 

 



 

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(写真は売り場で急に咲き出した梅です)

 

 

 今回も自分自身に対する備忘録です。

 今回特に意味が分かりにくいし、同意しにくいと思うので

 読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

 

商売をはじめて20年になりますが

同時に販売をはじめて20年にもなります。

 

いまだに自分自身で売り場に立って、販売することにこだわって

様々ないいお話しを頂いても、仕事が重なったり

規模を拡大するものだったらお断りしています。

特に百貨店さんなんかはプロの販売員さんがいらっしゃるので

彼らにお任せして色々仕事をしたらいいのに、

そこまでこだわらなくてもいいいのに、

だから小さい会社のままなんだみたいな

嫌味もたまに言われます。

 

自分たちで作ったものを自分たちで届けたい、

自ら地方に行って、地のものを頂き、美味しいお酒を飲んで、いい温泉に入る

といった理由も(特に後者は大きな理由ではありますが・・・)

もちろんありますが、

他に大きな個人的な二つの理由があります。

 

今回はそのうちの一つを自分の戒めのための備忘録的に書きます。
(よくさぼって、それるので・・・)

 

 

一つ目の理由は

たまに

「販売の神様が降りてくる」

ような瞬間を味わえるということにつきます。

 

大好きな落語家の立川談志さんもたまに落語の神様が降りてきたとしか言いようがない

凄い落語を披露されていましたが、

僭越ながら同じように
(もちろん談志さんの降りてくるレベルにしたら比べ物にならないくらい浅いですが)

販売している時に、

自分ではうろ覚えだし

自分でない自分が動いたとしか思えないような

後から見たら凄い結果が出ている時間があります。

 

売り場の隅々まで、

柱の向こうで何をお客様が触られたか、

後ろにいるお客様の一挙手一投足まで、

何故かわかる、

そしてその時は何をご提案したら喜ばれるのか

今接客していないけど商品を見ているお客様にも

どんなタイミングでお声掛けとご提案をしたらいいか

すべてわかる瞬間があります。

 

その時にお話ししたお客様は

凄く喜んで頂いて

必ずまた来て頂けます。

 

スポーツの世界では「ゾーン」

学問の世界では「フロー」

と言われるものに近いかとも思うのですが

スポーツでも学問でも実際に体験したことがないので

それがそうなのかはわかりません。

 

僕はこれを味わうために販売の現場にいる

といっても過言ではありません。

 

 

ただ、前提条件を下記に書いていきますが非常に厳しいです。

 

・目の前のしなければならない火消し仕事をすべて済ませている。
 (集客、そうじ、ディスプレイ、媒体、在庫の把握、顧客様の状況把握、環境の把握等できることをすべてしていること。最近はハードルが上がってきて以前は売り場と在庫の把握だけで良かったのですが、嵐山のお店の在庫把握までしないと降りてこなくなりました・・・。そのうち越天楽の在庫だけでなくて縦横無尽の在庫把握や手織りの布の状況、デザインの進捗まで行きそうだなあ・・・。)

 

・2念をつがずに売り上げを見る。
 (売り上げを見るけど売り上げにこだわらない、売り上げを見ないことにもこだわらない。ただそのまま売り上げを見るということ。この2念をつがないというのは臨済宗の白隠さんの言葉ですが見たくない現実を見るうえで非常に大事なので後日備忘録として書きたいと思います。)

 

・でも、これからの売り上げにはこだわる
(売り上げの結果に関しては2念をつがずに見るけど、これからあげる売り上げには関しては執着して執着して執着しないと降りてきません。お客様が喜んで頂いた結果は売り上げでしか数値化されないので。)

 

・この販売の神様がやってくる前には必ずお客様が来ない、売り上げが上がらない時間があるけどその時に集中力を切らさない
(なぜだか降りてくる前に、必ず水に潜って息を止めている我慢比べのような時間があります・・・)

 

・言い訳、依存をしない
(天候、集客、時代や社会情勢等の環境のせいにした瞬間に降りてこなくなります。また、誰かを尊敬したり、この人のやり方でと依存した瞬間に降りてこなくなります。ただし、依存ではなく構造的な真似は問題ないようです。)

 

・家族がご機嫌
(ここ数年で出てきた前提条件ですが大好きな奥さんの機嫌が悪いと、降りてこなくなりました・・・。)

 

 ・ノウハウや体系を追わない
(こうすれば売れる、今までの経験でこうやって売れてきましたよ等の近道の話、プロセスカットには一切耳を貸さないこと、それに対して魅力を感じたり、心が揺れるたりすると降りてこなくなります。)

 

・今までの経験にすがらない
(前にこれはうまいこといったからと、同じやり方に固執すると降りてきません。ただ、うまいこといったやり方を自然に続けても大丈夫なので、要するに経験に対する依存が駄目ということなのかなあ。)

 

・販売している自分を常にもう一人の自分が見ている
(いわゆるメタ認知や鳥瞰と言われるものです。これがないと降りてきません。特にこれは必須です。ただ、これをするとものすごく孤独感があるので、この孤独感をゆっくり味わうというのも結構重要です。)

 

・自分を常に楽しい状態に置いておく
(これは自分が美味しいお酒を飲んだり、美味しい地のものを食べたり、いい温泉に入ったりする言い訳のような気もしますが・・・。)

 

・スピードを持って量をする
(思い付いた新しいテーマに対して推敲した後は、スピードを最優先にして実行する。常にランダムアクセスの量を増やしていくことを意識する。)

 

・頭ではなく身体で考える
(これは今のところ言語化できていません。第六感とか、これは危ないなといった身体的感覚を大切にして磨くといったところに近いような気がします。後日言語化出来たら備忘録としてまとめておきたいなあ~。)

 

・必ず降りてくると信じている
(なぜだか、降りてくるわけないだろうと思っていると降りてきません。)

 

こうしてみると前提条件多いなあ・・・。

昨年はさぼり気味で3回しか降りてこなかったので

今年2015年は

一度の百貨店イベントで一回

越天楽嵐山店でも区切りごとに一回
(越天楽嵐山店ではほとんどお店に入っていなかったので今まで一度も降りてきていませんし)

販売の神様が降りてくる時間を

味わえれば嬉しいなあ~。

というのが今年の目標の一つです。

 

ちなみに販売の神様が下りてきて

最高の数値的な売り上げは

単価一万円強で

僕一人で

10時間で100万円ぐらいなので

今年はそれも越えたいなあ~。


(ここに数値を書いたことで数値を意識しすぎるようになって、降りてこなくなったなあと思ったらこの数値の一文は消します。今のところ有効だと思っているけど、逆効果の場合もあるので。)

 

 

ということを考えて書いていると

いい温泉に行きたくなって、

今は出張中ですので

自分を楽しい状態に置いておくために

温泉に行ってきます(笑)

 

 

 以上、この意味の分かりにくい

同意しにくいであろう文章を読んで頂き

有難うございました。


 

2015年02月16日 00:00

事務作業と談志の「芝浜」


 



 

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(写真は移動中にたまたま見えた富士山です)

 

 

今回もどうでもいい話です。

読みたい人だけ読んでくださいね。

 

 

生来のせっかちで

机に長いこと座ることができません。

 

百貨店さんのお仕事で多くのお話を頂いているのですが

どんなに売れていたり、感じのいい百貨店さんでも

教育という1時間から4時間もかかる

百貨店さんのルールと販売についての有難い話を教えてくれる

机に座って人の話を聞かなければならないことがあるだけで

即座に依頼をお断りするぐらい

机に座っていることが嫌いです。

 

 

そんな僕が年に何度かどうしても机に座って作業しなければならない時があって、

経理のまとめが主な内容ですが、

嫌いことをごまかすために

ここ数年はずっと落語を聞きながら事務作業をしています。

 

で、2014年の税務用会計は立川談志さんの色んな「芝浜」を聞きながら

経理内容のミスがあるかどうかは知りませんが、なんとかほぼ終わりました。

 

立川談志さんは大好きな落語家で、

落語を純粋に楽しもうと思って聞くなら

明らかにライバルといわれる志ん朝さんの方が聞きやすいのですが、

談志さんの生き様が好きで、

いい時もあればボロボロの時もある

ひどい時は納得いかなくて高座に上がらないような

談志さんの落語が好きで、

1つだけの芝浜を独立して聞くよりも

談志さんの色んな芝浜を聞くことで、

1つ1つの点が線になり、面になっていく

その感じが大好きで、

談志さん最後の芝浜なんかは

その死に際に

涙しながら、

聞きながら、

はかどる事務作業という感じでした。

 

 

なんとか続いている零細自営業者は大体そうだと思いますが

一つ一つにテーマを持って仕事をしています。

ただ、テーマを持てるというのは贅沢なことで

談志さんのように才能というバッファ(余裕)があれば

テーマに集中できますが

才能もない零細自営業者は

地道に内部留保して、目の前の火消し仕事をこなして時間をつくり

お金と時間のバッファを何とか作ったうえで

はじめてテーマを追えるという

結局、日々の地道な作業が最優先という

身もふたもない状況です。

そしてようやく追っかけることのできるようになったテーマは

ほとんど外れます・・・。

ごく稀に大当たりもありますが。

 

 

志ん朝さんの落語に代表される一つのテーマをずっと洗練していく落語よりも

一つ一つにテーマを持ちながら足掻いて、

常に新しいテーマを追い求めている為、

いい時は神がかって凄い、

でも失敗した時は酷い
(談志さん本人がそうおっしゃっているだけで素人が聞いたら凄いですけど)、

そんな自分にとって酷い落語を

自分で駄目だなあとぼやく

そんなトータルの談志さんを鑑賞する

談志さんの落語が大好きです。
 

 

 

僕自身性格的に人生であまり後悔はしたことないのですが、

テレビ番組の企画だからとバカにして

行かなかった死ぬ間際の談志さんの

映画「ニューシネマパラダイス」のラストシーンのようだといわれる

2010年の高座「落語チャンチャカチャン」。

 

行きたかったなあ~。

生で見たかったなあ~。

2007年の伝説と言われる芝浜よりも

見たかったな~。

 

ただの後悔ですね・・・。

 

 

以上、どうでもいい話でした。

 

2015年02月12日 00:00

人智の生んだもっとも最大な発明の一つに今から取り掛かります・・・  2015年1月の越天楽、縦横無尽





 

 

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写真は先月の越天楽黒フェア看板です。

 

ゲーテさんは「会計は人智の生んだもっとも最大な発明の一つ」

とおっしゃっていました。

私は今から取り掛かります・・・。

 

 

もっともドイツではなく日本の会計なので
(ドイツがどうなのかは定かではありません)

年間で言うと二つ目のものになります。

日本の会計は実質利益確定の会計と

税務用の会計とが全く別物だと思っているので。

利益確定の会計は、ほぼ毎日しているのですが

二つ目の毎年税金を納めるための会計を

まとめて仕上げる必要があって、今回はその二つ目の方です。

 

 

これは非常に意志力を必要としていまして、

ただでさえ弱い意志力が年齢とともに減っているので

ここ数年は自分の意志力をあきらめて

何とか意志力が出る環境をつくることに努力しています。

 

 

で、大好きな奥さんの実家で合宿にも入ります。

居心地がいい中で

適度な緊張感のある環境というのは

得難い環境です。

 

町にある道路も信号も僕の税金が少し入っているに違いないと言い聞かせながら

社会資本の使用料と考えたら安いかもしれないと言い聞かせながら

貴重な時間と乏しい意志力を総動員して

向き合っていきます。

 

 

日本の会計とはすごく不思議なのですが

ちょっと頭を使わなければ

すぐに専門用語と複雑さの海に飛ばされて溺れて

どこにいるか分からなくなってしまいます。

 

 

頭を使えば使うほど

単純になるという

不可思議なものを目の前にしながら

今年も乗り切れるかな~。

 

 

まあさっさと済ませられたら

恐竜が好きすぎる息子を連れて

福井の恐竜博物館行って、ついでに蟹を食べてこよう。

 

 

環境つくってニンジンぶら下げてるから

これで大丈夫なはず・・・です。

 

 

 

2015年1月越天楽
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2015年1月縦横無尽
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2015年02月01日 00:00

手織り手つむぎ創作衣料 嵐山越天楽による男ものフェア 2015年2月20日~25日





 

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(写真はイメ ージです。)

 

2月20日~25日まで越天楽で

「手織り手つむぎの男ものフェア」をいたします。

営業時間は午前10時から午後4時までとなります。

 

越天楽では男性用衣類や雑貨が充実していて

ご夫婦でいらっしゃったお客様にも、

奥様だけでなくご主人様も

一緒に楽しんで頂いたり、

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いかにも作務衣といった格好でなく

洋服形式で手織を楽しんで頂けるということで

喜んで頂いております。

 

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(写真はイメージです)


イベント開催中は男性店主が店に立ちますので

安心してお越しくださいませ

 

 

越天楽

河野隆史


 

2015年01月30日 00:00

2015年のご挨拶 2014年12月の越天楽、縦横無尽





 

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(写真はタイで迎えた新年に飛ばした天灯です)

 

 

あけましておめでとうございます。

2015年も越天楽、縦横無尽では

より楽しい作品と空間と時間をお届けして

もっともっとお客様に楽しんでいただければと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

越天楽

縦横無尽

スタッフ一同

 

 

 

2014年12月の越天楽
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2014年12月の縦横無尽
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2015年01月08日 00:00

2015年に対する個人的な備忘録



2015/01/07

 

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(写真は海外のお気に入りのお店。
景色は駄目だけど味は最高だよという心意気が好きです)

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今回は2015年に対する個人的な備忘録なので

読みたい人だけ読んでくださいね。

 

お店としてのご挨拶は後日アップさせて頂きますし、

いつものように理屈っぽくて長いですので・・・。

 

 

 

 

 

12月に出た玉置浩二さんのカバーアルバムが

すごく気に入っていて

ずっと聞いています。

ずいぶん昔に

たまたま生の歌声を聞く機会があってから好きで、

今回のCDはこれまた僕の好きな

「男はつらいよ」

を歌われています。

 

いいよな~寅さん。

それを玉置さんが歌っていて最高だな~。

やっぱり義理人情は基本のきですよね。

 

その玉置浩二さんはデビューされる前の若い時に3年間

バンド仲間たちとアルバイトをしながら田舎の農家を借りて

自分たちの音楽を練り上げる合宿をしていたことがあるそうです。

どこまで歌うことを深く掘り下げていったのか想像もつきません。

それが何をやってもでる今の深みにつながっているんだろうな~。

 

 

僕の大好きな落語家に亡くなられた立川談志さんがいるのですが

その談志さんのことを他の落語家さんが

「談志は天才だというけどそんなに天才じゃねえ。

もし、天才だというなら

ひとつの噺を百回稽古する才能に恵まれたんだ。

百回稽古するということは

九十九回目が気に入らないから

百回目をやるわけで、それは修練ではなく

一つの噺に九十九のテーマが見つけられる。

そこが天才なんだ。」

とおっしゃっていて

玉置さんも談志さんもどこまで深く掘り下げていったのか

と考えると頭が下がります。

 

見たくない現実を見る力や考える力が浅いと

目の前の刺激的ですぐに終わりそうな解決策に飛びついて

手を打ったと勘違いしがちで

もっと深く

特別でなく

日常的な構造というか枠組みのようなものの循環を良くすることで

いつの間にか解決しているのが

個人的な理想だと最近は思います。

 

そのためには深く深く掘り下げて掘り下げて

刺激的でかっこいい打ち手や

人に褒められるような解決策ではない

傍目にはただの繰り返しのような作業の中で

いつの間にか良い循環に変わっているというのが

いいなあとも思います。

 

また、その前提として行動の量が必要で

例えばピアノをいかに上手くなるかというと

いかに上手くなるかを考えることだけで

掘り下げても意味がないように

どれだけピアノを練習して

その練習の中でいかに多くの微差やテーマを見つけながら

深く掘り下げていけるかが大切だとも思います。

 

淡々と多くの量を繰り返しながら、深く深く掘り下げていくと

自分のしたいこととしたくないことの境界線が決まってきて

日常の構造というか枠組みのようなものの

良い循環が自然と出てくると思うので。

 

そういうわけで今年個人的には

「淡々と多くの量を繰り返しながら、深く深く掘り下げる」

一年にしていきたいと思っています。

 

 

この意味の分かりいくい理屈っぽい文章に

最後までお付き合い頂き有難うございました。


 

2015年01月07日 00:00

越天楽の黒フェアやります! 2015年の1月15日~21日


 



 

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(写真は染上がってきた黒糸です)

 

2014年は12月23日をもって

越天楽、縦横無尽の営業を終了させて頂きます。

今年も多くのお客様にお越し頂き有難うございました。

来年2015年は1月5日より営業を開始致します。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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来年の初めからイベントします!

期間は2015年1月15日(木)~21日(水)で

店が黒一色になる越天楽の黒フェアです。

 

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手染めされた越天楽の黒は

墨黒のようなやさしい色で

独特の風合いを持っています。

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その時その時で

微妙に色が変わる黒を

越天楽のデザインにのせた作品を

だからこそ面白いと思って頂ける方

是非いらしてください。

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ただでさえ暗い店内を

黒一色にするという

黒好きの為の

かなり尖って、偏ったイベントです・・・。

 

が、期間中は

ずっと河野が出ています。

 

以前も書きましたが

なんといっても抜け感の方担当ですので

尖っただけではなく

「このデザインで別の色ないの?」とか

「もっと明るい色ないの?」とか

おっしゃって頂ければ

いそいそとバックヤードからとって参ります(笑)

 

黒好きの方はもちろん

そうでない方も

是非越天楽にお越しくださいませ。

 

また、期間中縦横無尽も

普通に開いておりますので

合わせて是非お越しくださいませ。


 

2014年12月06日 00:00

「せっかち」と「ひねもすのたり」と「やさしさ」 2014年12月の越天楽、縦横無尽


 



 

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(写真は秋の保津峡です)

 

 

寒さが厳しくなってきましたね。

くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

与謝蕪村さんは昔から好きで

 

「春の海 ひねもすのたり のたりかな」

 

という句が特に好きです。

 

この句の中の「ひねもすのたり」は

一日中のんびりするという意味といわれています。

ただ、僕は

物事を期限や効率で判断して動かずに

やりたいかやりたくないか、

時間を定めずにどんな内容にして質を高めるか

で判断して動く意味だとも

思っています。

 

で、昔から「ひねもすのたり」であろうと思っているのですが

いかんせん生来、直ぐに結果や流行を追ってしまう

「せっかち」で、程遠い状況です。

 

 

特に毎年12月初めぐらいから集中して

お店や作品の作りに入るのですが

今年こそ「ひねもすのたり」でいきたいなあと

毎年思いながら

いまだ果たしたことがありません。

 

それで今年こそはと思っているのですが、

そう思いながら

12月から禁酒して、

身体を追い込むトレーニングをして、

ひたすらデトックスして、

感覚を研いだつもりになるという

思い切り最近の流行に流された動きをしております。

流されてカッコ悪いと思いながら

何かをしていないと落ち着かないので

ついついしてしまう

せっかちな相変わらずの自分でございます・・・。

 

有り難いことに僕の大好きな奥さんは

「ひねもすのたり」な人なので

二人でつくり上げ、スタッフさんと完成させる

越天楽と縦横無尽は

「せっかち」と「ひねもすのたり」が溢れる

不思議な空間になっているかもしれません。

 

お店での作品、空間、時間の中で

「せっかち」を感じたら僕

「ひねもすのたり」を感じたら奥さんです(笑)

 

「やさしさ」や「謙虚さ」を感じたら

それはスタッフさんのおかげです。

有り難いことに、なぜかスタッフさんは

みんなやさしくて謙虚な方ばかりなので。

 

 

2015年も「せっかち」と「ひねもすのたり」と「やさしさ」溢れる

越天楽、縦横無尽をよろしくお願いいたします。

 

 

 

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写真は2014年11月の越天楽です。

 

 

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写真は2014年11月の縦横無尽です。

 

2014年12月03日 00:00

祇園(京都市)あたりにいってきました





 

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(写真は伏見お稲荷さんの千本鳥居です)

 

11月中旬に京都高島屋さんへ伺いました。

秋冬の新作の評判が上々で嬉しかったです。

多くの方に来ていただき本当に有り難うございました。

地元ですし基本的には前回前々回と行くところは変わりませんが

いくつか久しぶりの所もありますのでご紹介しますね。

 

 


まつもとさん
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京都の江戸前では並びにある松田屋さんと共に
1,2を争うと言われる
お鮨屋さんです。
昔若くして故人となられた大恩人の方に
連れてきてもらっていました。
久しぶりに伺うと相変わらずの質の高いお寿司を頂けました。


外国人の方がすごく多くて
この日本人好みに魚によって熟成を変えて
アミノ酸を最大限にした
青魚の美味しさが分かるのかな~
と思っていたら美味しいそうに食べておられたので
何だかこちらも嬉しくなりました。

 

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明石鯛のコブジメ。

 

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大間まぐろの中トロ。
シャリとの一体感がすごいです。
 

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コハダ。
江戸前の心意気です。

 

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ぶりの炙り漬け。
 

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大粒のいくら。

 

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とろとろのアナゴ。

 

紹介したのは一部で中には
美味しい~雲丹もありましたが
すぐに食べてしまい写真を撮り忘れました。

 

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美味しいお寿司には日本酒がよくあいます。
伏見のまつもと。
もちろん寿司にあう辛口です。

 

 

 

弥次㐂多さん
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前回も紹介した甘味処です。
今回はかき氷の写真を撮った!
と思っていたらあわしるこの写真を撮り忘れました・・・。
来年紹介しますね。

 

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宇治抹茶ミルク金時です。
抹茶は注文を受けてからたててくれます。
変な甘みのない硬派なかき氷です。
かき氷は通年で頂けます。

 

 

 

好さん
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10年くらい前に越天楽が
今と違う場所でお店をしていた時のスタッフさんが、
スナックを祇園にオープンされました。

 

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今の越天楽があるのは
当時彼女が頑張ってくれたおかげです。
有り難うございました。
やさしい人柄の彼女がつくる空間は
やさしい空気であふれてゆっくりした時間を過ごせます。
日曜日以外の午後8時~深夜1時までは営業されていますので
一度訪ねてみてください。

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四条上がって縄手通り一筋目を東入、
最初の筋を北に行って10mくらいです。

 

 

 

以上、祇園あたりはいいところでした。



 

2014年11月25日 01:00