京都嵐山 越天楽 縦横無尽

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自分たちが楽しみながらつくりあげた時間と空間にのせて
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しいです。

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社長雑記

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(写真は子ども達ととってきて、うちで羽化した蝉です)

 

 

小学生の娘が、
夏休みの宿題をしているのですが、
まあ見事な質の低さとやっつけ仕事で、
とりあえずやったという辻褄はあわせている状況です。

 

 それに対して親として
「一つ一つが大事なんだよ。いまのやり方が大人になってからの自分のやり方になるから」
なんて、分かったようなことをいうけれど、
結局、自分に返ってくるブーメランとなっていて、
子供の頃から勉強も仕事もとりあえずでこなしがちな、
ニーチェさんがいう永劫回帰の円環にいることを
思い知らされています。

 

 

先日大好きな奥さんと
大好きな笹川美和さんのコンサートにいってきて、
相変わらずいつもの感じなのだけど
少しずつ更新されていて、
 全てを変えるのではなく、
少しずつ、少しずつ
永劫回帰の円環からズレていく感じが
いいなあ〜と感動していました。

 

 

一方で、昨年
すごく楽しみにしていたボブディランさんのコンサートで
更新を感じずに、
悲しくなって3、4曲でホールを出て、
奥さんにただの自意識過剰だと大目玉をくらったのですが、
ただ的外れな手拍子やシナトラさんが理由ではなく、
やはり更新をやめてしまったのだと感傷的になってしまいました。
(そのあとノーベル賞を受賞され、
5万人ではなく50人を満足させることの方が難しい」という内容の
素晴らしいスピーチ(代理人ですが)には相変わらずだと感動しましたが。
→スピーチの日本語版は?とのご希望を頂きました。
こちらをどうぞ。 ローリングストーン誌さんのものです。)

 

 

その様なわけで
娘は宿題を
僕は仕事を
やっつけ仕事は仕方ないとしても
その円環から
少しずつ、少しずつズレていく様に、

大瀧詠一さんの様に徹底はできないにしても
永劫回帰を少しずつずらす方法を話して
更新していこうねと娘に伝えると、

娘は
父と同じというのが嫌らしく、
俄然、宿題を質高くするようになりました‥。

 

 

以上、最初からやれよ〜。

という話でした。

 

2017年08月17日 00:00

蝉と蝦





 

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(写真は清滝と娘と息子です。清滝の時は泳ぐので水着をきます。)

 

 

以前、書いた蝉を獲る備忘録が

なぜか凄く評判がよく、

あまり評判がよいと書く気が失せるのですが、(みんながいいというと信用しなくなる嫌な性格なのです)

それ以上に忘れっぽいので、

来年の為に蝦や川魚を獲る備忘録を書きます。

 

この夏も5歳の息子と暇さえあれば蝦や川魚を獲っているのですが、(蝉にはまだ早いので)

いくつかコツや注意点があるので記録に残します。

 

 

・ウシガエルのおたまじゃくしはからだの大きさに似合わず素早い。

・網は昆虫用で間に合わせるよりも、川魚用にする方よい。結果が違う。

・小川で泳ぐ少し大きい小魚は網では無理。

・草や茂みの下をゆっくりと底から網ですくうのが一番効率良い。

・そうすると必ず蝦が、たまにザリガニが獲れる。

・ザリガニがとれたら嬉しいが、ドジョウが獲れるともっと嬉しい。

・さらにナマズが獲れると雄叫びが出るくらい嬉しい。

・必ず何か獲れると分かった後の男の子の狩猟本能は異常。飽くことなく取り続ける。

・だから場所を変える。

・川の流れが早いところよりも、ゆっくりした流れのところ、池などのほうが収穫率が高い。

・メダカではなく、もっと小さいジャコのような魚はすぐに死ぬので獲らずに逃がしてやる。

・思った以上に子供の力は強いので、体をおさえていてもタイミングが合わないと一緒に池に落ちる。

・池に落ちてズクズクのドロドロになった後一緒に家に帰る途中、知り合い会うのは気まずい。

・知り合いに会っても、知り合いがズクズクのドロドロに触れないので、自分から「いやあ池に落ちまして」と説明して相手を微妙な顔にさせるのはもっと気まずい。

・一度池に落ちると息子が「いっしょに池に落ちて楽しかったなあ〜」と毎回一緒に落ちようとするので注意が必要。

・しばらく続けていると、賢者(主におじいさん) や博士(主に少年)のような存在が現れて、色々教えてくれるので、彼らにお礼のジュースをごちそうする為小銭を常に持ち歩く。

・賢者や博士に教えてもらったポイントで、確実に収穫しながら、常に新しいポイントを探すと獲れなくてもテンションが下がらない。

 

 

 以上、蝦及び川魚獲りの備忘録でした。

2017年07月01日 00:00

シンクロニシティと風姿花伝





 

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(写真は木嶋さん(蚕ノ社)の三柱鳥居です。)

 

 

ユングさんはそんなに好きではないのですが、
彼の言葉には好きなものが多いです。
その一つが「シンクロニシティ」で、
起こったことがつながっている時は、
良い意味でも悪い意味でも集合無意識にフックしていることが多いといった意味です。
(詳しくは自分で調べてみて下さいね)

 

 

毎年9月ぐらいにしている「観のワーク」を今年は7月にしようと思っていて、
ということはそろそろ下準備をしなければいけないのですが、
なんせシンドイ作業ですので一向に進みません。
やっぱり9月ぐらいでいいよなあと甘えてしまいます。

そうすると、なぜかここ最近、
7月にやれというようなシンクロニシティが起こる起こる‥。
スケジュールにも起こり、
店のスタッフさんにも防衛の危険性を説く必要が起こり、
易の卦にも出たり、
とまるで取り囲まれるような状況になってきました…。

 


本を読むのは昔は多読で速読だったのですが、
古典を学び出した頃からいくつかをゆっくり理解しながら読むように変わってきました。
もちろん集中力がないので、少しずつしか進みません。
(先日調子にのって久しぶりに朝ドストエフスキーさんを何の補助もなしに1時間くらい集中して読んだら、
脳がやられて、その日1日ポンコツになりました‥)


その中の一つの風姿花伝は、何度か読んでいますが良い本ですし、
少しずつ理解できれば進み、できなければ止まるという感じで読んでいました。
ただ、「音曲は体なり、風情は用なり」という一文がどうしても理解しきれず、
1か月くらい足踏みしていました。


で、昨日ふとしたきっかけで、頓悟したのですが、
それは「認識なしには行動はない」という
風姿花伝の底流にある心そのもので、


ようするに極めつきのシンクロニシティでした‥。

 

 

というわけで、これから3、4か月僕の機嫌が良くない時は、
見たくない現実をみて苦しんでるんだなあとご容赦下さいね。

 

 

シンクロニシティからヌミノーゼにいければ嬉しいんだけどなあ。
(こうやって書いてる時点で無理だろうけど)

 

 

以上、外堀も内堀も埋まってしまったなあ‥

という話でした。

 

2017年06月19日 00:00

八年目勤続記念のお食事会





 

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(写真は越天楽でのまたまた新しい試みの一部です。
面白く仕上がりましたので是非お越しくださいませ。)

 

お店のスタッフさんが

今年で八年目の勤続となりました。

 

すぐに仕事を変わったりする人が多かったり、

また店自体続かない店舗が多い中で、

八年間続けて頂けることは本当に有り難く、

お客様にはもちろんですが、

支えてくれたスタッフさんに心より感謝です。

なので、ささやかながら感謝を込めて大好きなMITATEさんで食事会をしました。
(おいしいものどころにも掲載しています。)

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いつも本当に有り難うございます。

そしてこれからもよろしくお願いいたします。

また、他のスタッフさんも八年、十六年目指し、みんなでお祝いしましょうね。

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ちなみになぜ八年目かというと

僕が八という数字が好きだからです…。

 

2017年05月13日 00:00

京都伊勢丹出店に伴う、5月14日~23日縦横無尽お休みのお知らせ





 

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(写真は越天楽の新しい試みの一部です。
キッズの手描き禅Tシャツです。)

 

 

 

いつも感謝しております。

2017年5月15日(月)から23日(火)まで

京都伊勢丹4階で

イベントに出店しております。

 

準備を含めて期間中、

2017年5月14日(日)から23日(火)まで

縦横無尽は

お休みさせていただきますが、

新しい試みをしている越天楽は

開いておりますので

是非お越しくださいませ。

 

 

 

2017年5月12日

 

越天楽

縦横無尽

河野隆史

 

2017年05月12日 00:00

鴨長明さんと必要条件




 

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(写真は朝日と渡月橋です)

 

 

長いこと商売をしていると

考えることはいつもエントロピートレードオフの事で、

また加えて必要条件を考えます。

何かをしようとすると必ず必要な条件があるということです。

それはお金であったり、時間であったり、人であったりして

それがなければ上手くいかないという条件です。

 

ただ、必要条件を考えますと書きながら

実際は考えられたらいいなあという

希望であって、

現実の中小零細企業のオヤジなんかは

そんなこと考えもせずに

思いついたことをして、

するだけではなく、

突っ込んだ上にやりすぎて、

危うくすべてが吹っ飛びそうになるということが

多々あります……。

 

そんな時何とかなってきたのは

大好きな奥さんのフォローと

わずかでもケチケチ積み上げてきたバッファだけで、

つい最近も

必要条件を無視した

全てが吹っ飛びそうな事案がございました……。

 

鴨長明さんの方丈記でしるされている

「ゆく川の流れは絶えずして~」

という文章の美しさ、

全てを4畳半で生活できるというスタイルは

20代頃の憧れでした。

 

また、ソローさんの

家から家具から食べ物から

全てを自分で作り上げる

「森の生活」

にも憧れていました。

 

20代の頃はしっかり稼いで

さっさと引退して

鴨長明さんやソローさんのように

それこそちょっと前にはやった

早期リタイヤして

投資的生活をしながら

人生を楽しむんだと思っていました。

 

ただ、年月を重ねて気づいたことは

早くにリタイアして人生を楽しむには必要条件があり、

自分はそれを満たしてないという現実でした。

 

鴨長明さんのような文章や琴の名人でもなく、

ソローさんのような博学で自給自足の達人でもなく、

ただただ、商売が好きなおっさんでしかないということです。

 

早期リタイアには趣味であったり

遊びであったりを楽しみ、

しかもそのレベルが高いことが必要条件で、

それには膨大な時間か高い能力がいるのだけど、

それらが一切ない僕は

「ああ、大好きな手塚治虫さんのように、死ぬまで働き続けるんだなあ」

と最近は思っています。

 

ただ、手塚治虫さんのように死ぬまで働き続ける必要条件も結構シビアで、

「お客様に面白いと思っていただけることを提供し続ける」

必要とされる=必要とされるような面白いものを提供し続ける=売り上げが上がり継続のための利益をえる

という条件を満たし続けなければならないわけで、

そうするといつものように、

くだらない処世訓のように、

「日々、良き筋で地道に努力する」

ということになるのでした。

 

 

以上、日々の積み重ねしかないよな~

しかも良き筋で……。

この良き筋というのがなかなかなあ〜。

という話でした。

 

2017年04月24日 00:00

NHK朝の連続テレビ小説 べっぴんさん





 

嵐山の桜は今年は遅めで

今週末ぐらいに開きそうです。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

スタッフさんが教えてくれたのですが

NHKさんの朝の連続テレビ小説で

越天楽の手織綿のワンピースを2着ご使用頂いているみたいです。

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 今までもドラマ等で「使われてたよ~」

とお客様に伺ったりしていましたが

みんなが見るNHKさんで使用されているのは

嬉しいです。

 

探してみて下さい!

と、言いたいところですが

もう終わるようです…。

 

ちなみに使われたワンピースのうちの一つは

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こちらです。

 

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後ろには大人のリボンがついています。

 

もう一着使われていますが、画像見つかったらアップしますね。

 

 

 

以上、宣伝でした。

 

2017年03月31日 00:00

2017年春夏新作出来上がりました。





 

暦の上では春なのに、京都はまた雪が降りそうなくらいの寒さです。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

2017年の春夏新作出来上がりました。

3月14日より店頭に出ます。

今回は姉妹店である縦横無尽の店内で

新作をご紹介します。

是非楽しみにお越しくださいませ。

 

 

いつものように遊んでおります。

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襟元で遊んだり(よく見たらズボン裾も)

 

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後ろで遊んだり

 

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柄で遊んだり

 

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裾で遊んだり

 

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脇で遊んだり

 

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アンバランスで遊んだり。

 

 

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この面々で

お待ちしております。

 

 

越天楽、縦横無尽にて

他にない時間と空間と作品を

楽しんでいただければと思います。

越天楽

縦横無尽

 

スタッフ一同

2017年03月10日 00:00

恐竜の美しさ、中小零細自営業者のみにくさ





 

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(写真は住吉さんの楠です)

 

 

年に一度は2月に

福井の恐竜博物館に行くのですが

今年は家族の都合で行くことができません。

恐竜が大好きな5歳の息子に

「今年は別のところに行かなければならないから行けないよ」

というと

「分かった~。」

と物悲しそうな顔で答えました。

 

「嫌だ~。」

とお騒ぎするのならコンコンと説明するのですが、

物悲しそうな顔をされると

こちらとしても何かしなければと思ってしまって、

時々行く住吉さんの近くにあって

日帰りでいけて

恐竜が展示されている

大阪の自然史博物館へ行ってきました。

 

 

福井でも、大阪でも

恐竜を見るたびに

その凄さに圧倒されます。

生態、機能、進化すべてを

環境に最適化していった姿には

言葉にできない生命の美しさを感じます。

 

ただ、そんな美しい恐竜が

氷河期になって全滅したという事実には

寂しさと恐ろしさを感じてしまいます。

部分最適もすぎると

生命として圧倒的に美しくはなるけど環境が変わった瞬間に全滅するということですし。

 

どちらの博物館にもある

人間の祖先、哺乳類の模型は

まあなんと醜く、

そんな醜い彼らが

環境が変わる氷河期の谷を生き延びたのは、

脱同一化しながら

何でも食べて、

余計な進化をしないことにより

エネルギー効率が良くし、

環境に適応しすぎなかったからと言われています。

 

これは今、氷河期のような状況に立たされて

それでも何とか生き延びようとする

僕達中小零細自営業者と一緒だなあ~

と複雑な気持ちになります。

 

どんなに醜くても

氷河期の谷を越える為にバッファに固執して

できることは何でもする、

しかも自分のリソースにないものは

儲かりそうでも手を出さない。

 

平たく表現すると

利益と資産を守りながら、大きなことをせずに、地味なこと試して改善し続ける……。

 

よくある処世訓のようで、かっこよさのかけらもないよなあ~。

 

 そんなことを思いながら

帰りには住吉さんの楠珺さんによって

招福猫を一つ増やして

ささやかながら嬉しい気持ちになるのでした。

 

 

 

以上、「大阪も楽しかったけど、オイラやっぱり福井も行きたいな〜」と、

ニコッと笑っていう息子に負けて、

結局福井に行くんだろうなあ〜

 という話でした。

 

2017年02月10日 17:09

この世界の片隅に





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(写真は嵐山で大雪の日に、家族が作った恐竜のカマクラです)

 

 

あまり映画をすすめない友人が

昨年、みてくれとすすめてくれたので

昨年は忙しくてみることができなかったけど

今年に入ってやっと大好きな奥さんと

「この世界の片隅に」

をみてきました。

 

今でも少し余韻が残っているくらいの

素晴らしい映画でした。

 

映像の広がりや

音楽の美しさ

声優さんの表現力

細部へのこだわりはもちろん、

それら贅沢な素材を

引き算して使われていて、

上質な和食を頂いたような

満足感を得ることが出来ました。

 

また、見終わった後に

喜怒哀楽ではない

言語化できない

感情をまとめることのできない

感動を頂いたのも久しぶりでした。

楽しかったり、悲しかったり、怖かったりではなく

「これはなんなんだ?」

というちょっと呆然とした感じです。

 

他の人の感想はみてないので

わからないですが、

どんな映画かと問われれば

友人が伝えてくれたように

「まあ、とにかくみてみてください」

とすすめたくなるような

はじめての映画でした。

 

 

 

 

以上、「まあ、とにかくみてみてください。」

という話でした。

 

2017年01月12日 00:00